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2023年7月 3日 (月)

悪徳ライターの郡司和夫がここまでバカだったとは

 NEWSポストセブン《スーパーの総菜・弁当“一部工程だけが店舗内”でも“手作り”扱い 異物混入騒動の要因か》[掲載日 2023年7月2日 11:15] から下に引用する.
 
今年5月11日、長野県の「イトーヨーカドー アリオ上田店」でサラダを購入した客から、カエルとみられる異物が混入していたと店側に訴えがあった。サラダを製造している会社が調査したところ、材料のサニーレタスにカエルが混入したことが発覚。続いて21日には、長崎県の「丸亀製麺 諫早店」で、テイクアウト用「ピリ辛担々サラダうどん」から生きたカエルが発見された。
……
 いまやスーパー各社の人気度合いも、総菜や弁当で測られるといっても過言ではない。一昔前に比べて格段にレベルが上がっており、「手作り総菜が自慢」を売りにする店舗は少なくないのだ。
 しかし、それらがすべて安全とは言い切れないと指摘するのは、食品ジャーナリストの郡司和夫さんだ。
……
 郡司さんも、「消毒などは徹底しているはず」とした上で、こう指摘する。
「生きものは金属探知機に検知されませんから、毛虫などの小さな虫や石や砂が入り込んだり、残ったりしてしまうケースは決してゼロとはいえない。
 消毒といっても、液につけるだけのところもありますからうまく全体に回らず、まだオタマジャクシの状態だったのが、出荷中に大きくなってアマガエルになってしまった可能性もありますよ」※女性セブン2023年7月13日号》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 イトーヨーカドー アリオ上田店で販売されたサラダに混入していたカエルはニホンアマガエルであり,混入原因となった野菜はサニーレタスだったと調査結果が発表された.
 丸亀製麺のテイクアウト用ピリ辛坦々サラダうどんに混入していたカエルもニホンアマガエルであるが,混入原因の野菜は不明である.
 
 さて,悪意に満ちた似非科学記事を書きまくって稼いでいる悪徳ライターの郡司和夫は,トンデモの世界では有名人である.
 その郡司が《まだオタマジャクシの状態だったのが、出荷中に大きくなってアマガエルになってしまった可能性もありますよ》と主張するが,主張の当否を以下に検討してみる.
 
 郡司の言うようにサニーレタスに《まだオタマジャクシの状態》のものが混入したとすると,それはどこで混入したか.
 周知のように,ニホンアマガエルは繁殖期の春になると池や水田など水のあるところに集まり,オスとメスは抱接して水中に産卵する.
 サニーレタス畑で産卵することがないのは,生んでも乾いて死滅するからである.
 また池や水田で孵ったオタマジャクシがサニーレタス畑に移動することはない.池から畑には泳いでいけないからである.
 従って,サニーレタス畑でオタマジャクシがサニーレタスの葉の間に潜り込むことは不可能である.
 
 では,農家の収穫作業から流通過程を経てサラダ製造工場までのあいだにオタマジャクシがサニーレタスに混入したのだろうか.
 農家の出荷作業場においてはザッと土汚れを落とすくらいの水洗いはするが,すぐダンボール箱に詰められるから,オタマジャクシが呼吸できるほどの水にサニーレタスが浸漬される状態にはない.従ってこの過程でオタマジャクシがサニーレタスに混入することはない.
 
 次に,ダンボール箱に入れられたサニーレタスが,サラダを作る工場に納入されて以降の段階.
 製造工程で,サニーレタスなどのサラダ用野菜は流水で水洗いをしてから,必要に応じて洗剤で洗い,必要に応じて次亜塩素酸ナトリウム溶液で殺菌および水洗する.
 処理を終えたカット野菜はサラダの容器に盛り付けられる.
 以上の工程で,オタマジャクシはサラダに混入可能か.無理だ.
 なぜなら工場のサラダ製造工程には,オタマジャクシが泳いでサラダの容器内に移動できるほどの水がないからである.
 私は食品会社で長らく品質保証部門の責任者として食品衛生を指導していた.その経験からして,食品工場においてオタマジャクシが製品に混入することは不可能であると断言する.
 なぜなら,繰り返すが,オタマジャクシは水のないところを歩いて移動できないからである.
 もし仮に製品の食品中にオタマジャクシが混入していたとすると,それは人間が故意に混入させたものだと断定してよい.
 
 しかし,オタマジャクシの状態でなく,自由に動き回れるカエルに変態したあとなら,畑から工場内に至るどこでも製品への混入は可能だ.
 工場内にカエルがいると聞くと奇異に思うかも知れないが,異物混入に対する配慮の足りない食品工場は,子細に点検すると,工場外部から生き物が中に侵入する通路や穴があるものだ.
 この通路を通って,種々の衛生害虫の他にトカゲ類,ニホンアマガエルはもちろんヘビ類の侵入が多い.ある会社製造の缶詰を開けたらヤモリの死骸が発見された例は新聞報道されて有名になった.
 食品製造業においては,工場建屋の適切な設計と修繕管理によって,生き物の侵入を防ぐことは大切であるが,原料に紛れての侵入を防ぐのは容易でない.
 しかし食品工場で製品に混入する可能性のある生き物について,習性などについて基礎的知識があれば,今回の長野県と長崎県で起きた事件について《まだオタマジャクシの状態だったのが、出荷中に大きくなってアマガエルになってしまった可能性もありますよ》と奇想天外なデマを飛ばすはずがない.
 日本全国に,かつての私と同じように食品衛生の仕事をしている技術者がいるだろうが,《まだオタマジャクシの状態だったのが、出荷中に大きくなってアマガエルになってしまった可能性もありますよ》などと戯言を言う者は一人もいないと断言する.
 子供の頃に池や田んぼでオタマジャクシが泳いでいるのを見た人は多いだろう.小学校の時に水槽で飼育した経験がある人もいるかもしれない.そのようにして人々は,カエルという生き物について知識を得る.
 郡司和夫は,そのような現実を観察したり自然に触れたりせずに,貧相な頭の中で事実無根の妄想をこね回して雑文を書き殴る.
 たくさんの人たちがブログ等で,郡司和夫は嘘吐きのバカだと書いているが「オタマジャクシが池から歩いて出てサニーレタスの葉に潜り込む」という奇天烈なことを堂々と主張するとは,ここまでバカだったとは思わなんだ.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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