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2023年7月15日 (土)

ロクデナシの嘘

 まいどなニュース《「こいつのせいで、飲み物が買えず、熱中症に…」恨みタラタラ 「対応していない自販機多すぎ」共感の声が続出》[掲載日 2023年7月15日] を読んで,これはちょっとイヤだなーと思った.記事を下に引用する.
 
《「こいつのせいで飲み物買えなくて熱中症で倒れて今病院にいる」
……
 暑いなか、外で仕事の作業をしていたというオスシリンダーさん。自販機で飲み物を買おうとしたのですが、たまたまそのとき新500円玉しか持っておらず、その自販機もその硬貨が非対応のものでした。それで飲み物が買えず、結果体調を崩してしまったとのこと。
 偽造などのリスクをなくし、安全に使えるようにするという重要な目的がある貨幣の変更。しかし、それで必要な時に使えなくなるというのは、何とも本末転倒な話です。
 なお、オスシリンダーさんはツイートに「病院にいる」とも書かれていますが、この部分はネタだとのこと。実際は、会社の休憩室でしばらく休むと回復したそうで、そこまで大事にはならずに何よりです。しかし、「病院」というフレーズには、理不尽なことでしんどい思いをしてしまったという、ご本人の不満があらわれているようにも感じますね。
……
 新硬貨の使いにくさによって、体調まで崩してしまったというオスシリンダーさんのツイート。リプ欄には共感のコメントが多く寄せられています。
 
 SNSに嘘を投稿するという心理は,「自分を良く見せたい」という理由ならわからぬでもないのだが,自分を仕事のできない人間に見せたいという嘘は,私には理解できない.
 しかもその嘘が低品質だ.
たまたまそのとき新500円玉しか持って》いないのに,どうやって病院に行ったのだ?と普通はツッコムところだ.
 案の定,まいどなニュースの記者がこの件を取材したら《この部分はネタだ》と白状したという.
 この投稿者,完全にバカである.
 この病院の件が嘘だということは,《暑いなか、外で仕事の作業をしていたというオスシリンダーさん。自販機で飲み物を買おうとしたのですが、たまたまそのとき新500円玉しか持っておらず、その自販機もその硬貨が非対応のものでした。それで飲み物が買えず、結果体調を崩してしまった》が丸ごと嘘だとの疑いを持たせる.
 どういう仕事をしている人物か知らぬが,会社勤めをしている者が財布に五百円硬貨一枚しか持っていないのは如何なものか.
 会社員の場合,日常どうしても財布に入れておかねば仕事に差し支えが生じるおカネというものがある.
 しかるに《たまたま》とはいえ五百円しか持ってなくて,結局,会社の休憩室で休むにいたる (=自分の不注意のせいで会社に損害を与える) という体たらくでは社会人として困るのだ.
 ただし「体調をくずしたが会社の休憩室で休んだら回復した」も事実無根の嘘かも知れない.しかしそれはそれでこのテの「呼吸をするように嘘をつく」社員はロクデナシである.仕事中に嘘を投稿してないで,勤務時間中くらいはまじめに働け!
 
 ところで,まいどなニュースの記者は《偽造などのリスクをなくし、安全に使えるようにするという重要な目的がある貨幣の変更。しかし、それで必要な時に使えなくなるというのは、何とも本末転倒な話です》と書いているが,これは当然ながら本末転倒の話ではない.
 Wikipedia【通貨偽造の罪】には次のように記述がある.
 
偽造通貨の流通はその国の信用を揺るがし、最悪の場合、国家の転覆をも生じかねない性質を持つため、どの国においても金額の多少に関わらず重罰が課される。
 
 日本国は,五百円硬貨を発行して国民に便宜をはからねばならぬ義務があるわけではない.千円札と百円硬貨があれば,五百円硬貨はなくても困らぬ.
 仮にもしあの某国家の指導者様が,完璧な偽造五百円硬貨を製造して日本国内に流通させることを企んでいるとしたら,五百円硬貨は廃止しても構わぬ.
 それくらい通貨の信用性は大切なことである.
 例えば某国家の指導者様のせいで,仕事もせずにSNS投稿をしている嘘つき会社員が飲み物を買えなくても,そんなことは屁でもない.
 嘘つき会社員の体調より,一国の通貨の信用性のほうが遥かに大切だからである.
 偽造通貨流通を阻止するためなら,新五百円硬貨が使えない自販機が存在することくらい,どうってこたあないのだ.
 
 で,買い物をした釣り銭に新五百円硬貨が紛れ込んでいたら,五百円玉貯金をするがいい.
 五百円玉貯金ってなかなかパフォーマンスがいいぞ.私は十万円を貯めてPCを新調したことがある.何言ってるか自分でもわからぬが,そういうことだ.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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