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2023年6月 5日 (月)

有吉佐和子 /工事中

 FLASH《タモリ「非難の歴史」発言にどよめき…最悪だったのは『いいとも!』で暴走した有吉佐和子と黒柳徹子》[掲載日 2023年6月1日 22:50] から下に引用する.
 
5月31日におこなわれた「第60回ギャラクシー賞」(放送批評懇談会主催)の贈賞式で、「放送批評懇談会60周年記念賞」を受賞したタモリが、ある “サプライズ” を放っていた。
……
 タモリは、自ら番組名をあげながら、エピソードを披露した。
「亡くなられた作家の有吉佐和子さん、この方が『いいとも!』にゲストに来て、最後まで全部のコーナーをぶち壊して、1人でしゃべって帰っていった。でも、帰りがけにまだ客席にいましたからね(笑)。その後、黒柳(徹子)さんが同じことをなさいまして、この2つは印象に残ってますね。ひどい方たちです(笑)」
 
 タモリが言及した《作家の有吉佐和子さん、この方が『いいとも!』にゲストに来て、最後まで全部のコーナーをぶち壊して、1人でしゃべって帰っていった》ことは「『笑っていいとも!』テレビジャック事件」(Wikipedia【有吉佐和子】から引用) と呼ばれている.
 この「事件」についてWikipedia【有吉佐和子】には次の記述がある.要点を引用する.
 
死の約2か月前である1984年6月22日の金曜日、『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」に前日6月21日の木曜日に俳優の有島一郎から紹介され、同番組に生涯唯一の出演を果たす。なお出演を承諾した理由の一つに「『テレフォンショッキング』に出ていないと娘(有吉玉青)に莫迦にされるから」だった。
 その同番組の本番中に発生した「『笑っていいとも!』テレビジャック事件」は大きな話題となった。
……
 また同番組でタモリとのトーク中に有吉自身「不眠症が続いて毎日誘眠剤(睡眠薬)を服用しないと寝られないの」とも語っていた。更にその後、有吉の訃報を伝えたマスコミは揃ってこの事件を有吉の奇行として大きく採り上げた。
『爆笑問題の日曜サンデー』(2010年1月10日放送回)で有吉の特集が組まれ娘の玉青がゲスト出演した。その際に玉青は、この「テレビジャック事件」は番組側から頼まれてやった演出であった事を明かした。「母は一生懸命で真面目な人だから頑張った。途中でお客さんからブーイングがあったみたいだけど母は『頼まれた事だから』とやり通した」と振り返り、その時の有吉の様子を「本当に可哀相だった」と述べている。また玉青は2013年に出版された『タモリ論』の中でこの出来事が取り上げられた際、事実誤認があると著者の樋口毅宏に抗議している。樋口は番組内での有吉を「見るからにイッちゃっていた」とし、その「暴走」ぶりに激高した明石家さんまがついには「死ねババア」とまで口走ったと記していたが、抗議を受けて映像を入手し検証したところ、番組内容が演出だったことの証拠となる箇所があり、また有吉は終始冷静かつ穏やかで、明石家さんまも「死ねババア」などという発言はしておらず、番組のエンディングにも登場した佐和子に対し「私きょう出てきてね、喋ったの『帰ってよ!』だけですよ。先生についていきます」と述べていた。樋口は「全部長い歳月を経ての妄想、そして幻想だった」として佐和子・玉青・さんまに謝罪し、「『有吉いいとも!事件』はなかったのだと、伝説を打ち止めにしたい」と述べた。
 番組ジャックは有吉の数ヶ月前に黒柳徹子がやっていて、後にそれも番組の演出だったと明かしているが、有吉の場合は時をおかずに亡くなったことがあり、玉青は「ネットでは人々の妄想が妄想をよび、事件と異なる情報が流布していることが、私としては悔しくてなりません」と述べている。
 
「『笑っていいとも!』テレビジャック事件」が,Wikipedia【有吉佐和子】に書かれているように,小説家の樋口毅宏が出版した『タモリ論』(新潮社,2013年7月13日刊) の中で書いた捏造「事件」であることを,私のような年配者は知っているが,若い人たちは知らぬのじゃないか.
 
 昔も今も民放テレビの悪習は「やらせ」である.
「笑っていいとも」制作サイドとタモリは,マシンガン・トークで知られた黒柳徹子をゲストに迎えた回で「テレビジャック」を演出した.(笑っていいとも 伝説の黒柳徹子の番組ジャック 完全版 1984年3月14日放送)
 この「テレビジャック」演出は黒柳徹子のキャラに合致していたし,黒柳徹子は芸能人なので,まあいいだろう.視聴者にも「ウケ」たし.
 しかし有吉佐和子の場合は,事情が違うのではないか.
 有吉佐和子の「テレビジャック」事件では,彼女はスタジオに来ていた視聴者からのブーイングを受けた.
 メディアはこれを生前の有吉佐和子の「奇行」と書いた.
 
 




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