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2023年6月27日 (火)

電車の優先席で寝たふりするやつ

 マネーポストWEB《「トラブルになるのが面倒…」 電車やバスの「優先席」が空いていても座らない人たちの言い分》[掲載日 2023年6月26日 ] から下に引用する.
 
発端となったのは、ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使によるツイッターの投稿(6月18日)だった。大使が電車の優先席に座った写真を投稿したところ、「優先席に座っていることに関して注意を受けた」という。「空いている席に座ることに何ら問題はありません」としたうえで、「大切なのは、必要とする方が来たときに率先して譲る精神です」と呼びかけた。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は,我が国の伝統文化である「タテマエとホンネの使い分け」を御存知ないのだろう.
 優先席の件については《大切なのは、必要とする方が来たときに率先して譲る精神です》は文句のつけようのない正論であるが,実は我が日本国民は,正論を言うやつが大嫌いなのだ.
 しかし因循姑息かつ小心卑劣な私たちは,堂々たる正論には正面切って反対できないので,「タテマエとホンネの使い分け」を行う.
 ティムラズ・レジャバ駐日大使の意見に,SNSで賛意を示した人たちが大勢であったという.
 ではその人たちは,優先席で《必要とする方が来たときに率先して譲る》か.
 そんなことはないのである.
 事実は《必要とする方が来たときに率先して譲》らない連中が我先に優先席を占領している.
 私は頭髪は真っ白で,見るからに年寄りの爺さんであるが,電車やバスの優先席の前に立っていても,誰も席を譲ってくれない.
 仕事を完全にリタイアして一介の老人になってから七十三歳の現在まで九年経ったが,この間,一度も優先席を譲られたことはない.
 例えば優先席に腰かけている中学生男子はスマホゲームに夢中で,年寄りだろうが障碍者だろうが赤ちゃん連れのママさんだろうが,席を譲ろうという気配すら見せない.
 ま,私は立つのが苦痛ではないので,優先席に座れなくても構わないのだが,見ていて可哀そうなのは妊婦さんの場合だ.
 優先席を占拠している中年女たちは大きな声でしゃべってバカ笑いをしているが,大きな手提げ袋を持った妊婦さんが前に来ても絶対に席を譲らない.
 会社員の男は,薄目を開けて妊婦さんが前にいるのを視認しても,腕組みをして寝たふりをする.
 ついでに断言すると,優先席で寝たふりをしている会社員は仕事のできない無能野郎である.
 会社の役に立つ人間は,電車で少し席が空いているくらいでは席に座らない.つり革につかまって,毅然と立っているものなのである.
 これは私が長いこと会社勤めをして得た経験則だ,反論は許さぬ.
 
 で,昔,阪急電鉄が優先席を廃止したことがある.平成十一年のことだった.(四国新聞《「全席で譲り合い」挫折/阪急電鉄が優先席復活へ》[掲載日 2007年10月17日 18:59])
 その趣旨は「阪急電車は,一部の席だけでなく全席が妊婦や障碍者優先の席である」というものだった.
 高邁な理想だったが,しかし実際には誰も,優先されるべき人に席を譲らなかった.
 挫折した阪急電鉄は,平成十九年に止むを得ず優先席を復活させた.これは有名な話で,先日のテレビ番組《ワイドナショー》でフリーアナの豊崎由里絵さんも述べた.
 豊崎さんは,妊娠中に電車に乗っても,誰も優先席を譲ってくれなかったとも言った.
 そうなのだ.
 障碍者や妊婦に率先して席を譲るような心優しい人は,そもそも最初から優先席に座らないのだ.
 従ってジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は,日本人のホンネとタテマエの文化について知るべきである.
 最近話題の,車いすユーザーがエレベーターに乗せてもらえぬという話も電車の優先席と同じで,アンケート調査にはみんなが「車いすの人にはエレベーターは優先して乗れるように順番を譲ります」と答えておきながら,実際には車いすの人は事実上,エレベーターに乗れないのである.(《8割強が「エレベーターを使わなければ移動が難しい人にスペースを譲る」と回答…》[掲載日 2023年5月8日 11:00])
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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