鶏肉の低温調理はリスクが高い
E-TALENTBANK《高畑充希、撮影現場で作っている食べ物に驚きの声「すごすぎる!」「よぎりません?」》[掲載日 2023年4月19日 20:45] から下に引用する.
《4月18日、テレビ朝日系『家事ヤロウ!』に、高畑充希が出演。撮影現場での“ある行動”を明かし、出演者を驚かせた。
番組中、高畑は“低温調理器にハマっている”として「塩麹ぶっ込んだ鶏肉ぶちこんで、40分ぐらい置いといたらサラダチキンみたいな」「塩麹味のが出来るんですけど、中が薄ピンクみたいなので食べれるから。現場とかでも(電源)さしておけば作れるから」とコメント。
他の出演者が「現場で作るんですか!?」と驚きの声をあげると、高畑は「昼休前に、あと1時間ぐらいで昼前終わるかなと思ったら(電源)さしといて、昼ぐらいにちょうど食べ頃」と説明した。》
この日の《家事ヤロウ!》を私は観ていたのだが,高畑充希さんの発言を聞いて「困ったものだなあ」と思った.
私はこのブログで何度も書いたのだが,鶏肉のタタキはもちろんのこと,焼鳥でも加熱不足だとカンピロバクター食中毒を起こす確率が高い.
厚労省もカンピロバクター食中毒について啓蒙 (下図) しているのだが,一向に減らない.
加熱しない鶏肉 (鳥刺) あるいは表面だけ加熱した鶏肉 (鳥タタキ) を食べる習慣がある鹿児島県や宮崎県では,カンピロバクターが検出されないように製造した特別な鶏肉が流通しているが,それでもカンピロバクター食中毒は発生する.
ましてや九州を除く地方に流通している普通の鶏肉は,加熱不足な調理で食べると,かなり危険である.(厚労省のデータによると60%以上が汚染されている)
下痢などの単純な食中毒ならまだしも,テレビ番組で時々紹介されるギランバレー症候群を希に発症することがあり,大ごとになる.
高畑さんがハマっている低温調理機で調理する場合,加熱温度の設定によるが,60℃程度では100分の調理が必要である.70℃超でも70分以上が必要である.(参考;PRESIDENT Online《「7割の鶏肉には食中毒リスク」自家製サラダチキンでは"新鮮な肉も危険"といえるワケ 「火を止めて放置」では殺菌できない》[掲載日 2022年2月11日 10:00])
低温調理を行うには食中毒についての知識が必要だが,《家事ヤロウ!》での発言を聞いた限りでは,高畑さんにはその知識がない.高畑さんがカンピロバクター食中毒になって,仕事に穴をあけることがないように祈りたい.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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