くしゃみの語尾
先日放送されたNHK《チコちゃんに叱られる!》で,「おじさんのくしゃみがうるさい (声が大きい) のはなぜ?」という疑問を取り上げていた.
ヒトの運動反射 (例えばくしゃみ) は脳によって制御されているのだが,脳の制御力が衰えてくるとノー・コントロールになってしまう.
つまり若い女性あたりはかわいらしく「くしゅ」とか発声するのであるが,おじさんは全力で「ブェ~ックシュン」などとくしゃみしてしまうのである.
ここで一つ疑問が生じる.
大阪弁では,くしゃみを「ハーックション!」としたあとに続けて「あほんだらぼけかす」などと言うらしい.「ハーックション!あほんだらぼけかす!」である.
これと似たようなことは東京弁 (江戸言葉) にもあって,落語に出てくる大工の熊さんは「ヘーックショイ!とくらあ」と言う.「くらあ」は「来る」の活用形wである.
もちろん大阪でも東京でも,若い人たちやご婦人がたは,くしゃみのあとに余計なことを言わない.余計なことを言うのは男の年寄りたちである.
で,この「あほんだらぼけかす」や「とくらあ」を本人は無意識に発語してしまうのだが,これは脳の制御下に行われているのだろうか.それが疑問である.
NHKは,運動制御論の専門家に意見を訊いて欲しい.
余談だが,昔の東京の年寄りはくしゃみに続けて「とくらあ」の他に色々と発語したらしい.
その一つで「よいしょっ」を私は聞いたことがある.「ヘーックショイ!よいしょーっ!」(耳には「ヘーックショイしょーっ!」と聞こえる) だが,これは間抜けな感じがする.
[余談]
上に《若い女性あたりはかわいらしく「くしゅ」とか発声する》と書いたが,このくしゃみを「かわいい」と思うか「あざとい」と思うかが問題である.関心ある向きは「くしゃみ×あざとい」で検索されたい.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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