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2023年2月 6日 (月)

逆マスク警察の逆襲 /工事中

 Merkmal《配達員をいまだ苦しめるマスク対応クレーム、しかも最近は「付けるな」の“逆マスク警察”も登場していた!》[掲載日 2023年2月5日] から下に引用する.
 
いわゆる「マスク警察」というスラングが生まれて久しいが、これは決して単なるネットミームでなく法務省も啓発活動として、
「マスクをつけることができない人やワクチンを接種することができない人など,人によって事情はさまざまですから、「感染症対策をしない人」などと一律に他人にレッテル貼りをしてしまうことは、合理的ではないのではないでしょうか。そして、いかなる理由があったとしても、自らの主張を実現するために他人を傷つけることは、絶対に許されません」
とサイトで呼びかけている。しかし現場に聞けば、彼に限らず現実は違う。
 しかし個人事業主として宅配を請け負うドライバーとなるとそこまでマスクにこだわらなかった方もいる。関東北部でネット通販の宅配を請け負うドライバーが語る。
「義務ではありませんからね。さすがに対面でお渡しするとき以外はマスクしませんでした。むしろこちらがマスクをしているのに出てくるお客さまがマスクなしなんて普通ですから、いろいろ思うところはありますよ」
 聞けば彼の印象では「マスクをして出てくる人は半分くらい」とのこと。
「これはレアケースかもしれませんけど、荷降ろししてたら「なんでマスクしてないんだ」ってマスクしてない方に言われたこともあります。なんだろう、もう深く考えないようにしてました」
 
 コロナ禍以前から宅配便業者の配達員に対するハラスメントはあった.
 それが,コロナの流行が始まると配達員さんたちを感染源扱いする人たちが増えた.
 テレビの報道で,配達員さんたちに浴びせかけられる暴言 (隠し録音された暴言例「あんたたちがコロナをうつしてるんだ!」など) を耳にして,弱いメンタルでは,やっていけない仕事だと思った.私が配達員だったら,心がポッキリ折れるだろうなあと思う.
 
 政府は先月末,来る五月八日に新型コロナ感染症の感染症法上の扱いを従前の2類相当から5類に変更すると決めている.
 その際に,これまで厚労省が国民に示してきたマスク着用のガイドラインはどうなるのか.
 NHKの報道 (解説委員室《新型コロナ 5類への移行とマスク着用 政府方針と課題》[掲載日 2023年1月31日]) によると,今回の見直しで政府は,マスクの着用を「個人の判断に委ねる」としている.
 しかしマスクの着用が求められるのはどういったケースなのかについて,専門家などからは次の意見が示されているという.
 
* 自分に症状があるとき
* 同居している家族に感染者がいるとき
* 高齢者施設や医療機関の中
 
 問題は「自分に症状があるとき」と「同居している家族に感染者がいるとき」が独り歩きするかも知れない点だ.
 NHKなどのアンケート調査によると,政府のマスク着用推奨がなくなってもマスクをし続けるとの回答が過半数だが,マスク反対派が二割くらいいるようだ.これはかなりの割合だと言っていい.
 世間体とか同調圧力があったせいで嫌々マスクをしてきたこの人たちの中から,強硬な「逆マスク警察」が現れるかも知れないのだが,先行き登場が想定される「逆マスク警察」の困った点は,暴力的だということだ.
 
 三年に亘るコロナ禍の中で,会社を定年退職した爺さんたちが暇を持て余して「マスク警察」となり,事件を起こしてきた.
 ただ,出所不明の流言飛語の類が多いので,マスク警察の実態はよくわからない.例えば立川志らくは伝説的短命番組《グッとラック》の中で《都内の小学6年生男子は、登校中にマスクのひもが切れてはずしていたら、50代くらいの女に「お前マスクつけろよ、ぶち殺すぞ」といきなり怒鳴られた》という情報を紹介したが,情報源どころか,伝聞なのか目撃情報なのかも不明な話なので,ふ~んとしか言いようがない.(《「自粛警察」のあとは「マスク警察」が横行!マスクなしの女性につばを吐き掛け、小学生に「ぶち殺すぞ」と怒鳴る》[掲載日 2020年6月22日 10:39])
 そのため改めてマスク警察の実態を調べようとウェブ上を検索してみたが,マスク警察の実在を示す資料の入手は思いのほか難しく,探し当てることができたのは,毎日新聞《「マスクせえや言わんかったら」 暴行受け半身不随、男性の後悔》[掲載日 2021/8/16 10:33]》だった.
 この事件は令和二年 (2020年) 五月,神戸市兵庫区の駐車場で,マスク非着用の男 (二十六歳) に「マスクをしろ」と絡んだ爺さん (六十五歳) が,キレた相手の男に首の骨を折られて重症を負ったというものだ.
 しかしこの記事は第一報だが有料なので冒頭しか読めない.そこで他をあたると,神戸新聞《マスク着用を注意され、男性の首の骨折った男 初公判で正当防衛主張「被害者もあごマスク」》[掲載日 2022年3月2日 20:39] に,翌年に開かれたこの事件の初公判のことが報道されていた.
 この新聞記事によると,半身不随となった高齢男性は,事件が起きた時は女連れで酒に酔っており,しかも自分は顎マスクだったにもかかわらず屈強な若い男に「マスクせんかい」と怒鳴って絡んだのであった.すなわちこの高齢者は正真正銘のマスク警察ではなく,ええ格好しいのなんちゃってマスク警察なのであった.
 そういうふざけた爺さんに絡まれた若い男は逆上して爺さんの首の骨を折り,爺さんは半身不随となり,その結果若い男は懲役三年執行猶予五年の判決を受けた.
 その他のマスク警察関係事件を探してみたが,意外にマトメ記事は少ない.しかしJ-CASTニュース《「マスク警察」にキレて殴る事件頻発 新型コロナ収まるまで続くのか》[掲載日 2021年2月2日 20:00] が見つかったので下に引用する.
 
2021年2月1日付の読売新聞電子版によると、マスクをあごのあたりに着けていたことを注意した医師に暴行してけがをさせたとして、岡山市内の男性が傷害容疑で逮捕された。
 同日付の東海テレビの報道によると、愛知県豊橋市役所でマスクを着用するように注意した男性を殴ったとして、ペルー国籍の男性が暴行の疑いで逮捕された。暴行を受けた男性は「マスクして。持っていないなら出ていけ」と注意したという。
 1月31日の読売新聞電子版は、双方が傷害容疑で逮捕されたケースについても報じている。兵庫県尼崎市内のコンビニで、マスクをしていなかった男性に聞こえるように、別の男性が「こいつマスクしてない」と言ったところ、店外でけんかになったとのことだ。
 同日には神戸市のコンビニ店内でマスク着用を注意され、暴行した女性が逮捕された事件を関西テレビが報じるなど、暴行へと発展する事件が絶えない。
 
 この記事の他にもマスク警察事件を調べてみると,「マスクをしろ」と注意したマスク警察に,マスク拒否者が逆切れして殴る蹴るの暴行を働いた


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