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2023年2月28日 (火)

「虹の橋」についての間違い

 寒さにふるえていた野良猫を保護したが,かわいそうにその二週間後に死んでしまった,という記事が《まいどなニュース》に載っていた.
 スクリーン・ショットで下に引用する.(記事のURLはここ)
 
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 ペットと暮らしている人によく知られている「虹の橋」は,作者不詳の散文詩に登場する架空の場所である.Wikipedia【虹の橋 (詩)】から下に引用する.
 
詩は、死んだペットの魂が、虹の橋のたもとにある一面に緑の草原が広がる楽園に行き、そこで元の飼い主を待っていると、うたっている。そして彼らの飼い主がまた世を去った日、この場所でペットと人々は再会し、虹の橋を共にわたって、天国へと入って行くと信じられている。
 
 すなわち,ペットが虹の橋を渡るのは,愛した飼い主が世を去ったときである.
 上に紹介した記事を書いた《まいどなニュース》の記者は,野良猫を保護して最期を看取った優しい人を,勝手に死んだことにしてしまった.失礼も甚だしい.
 
 別の例だが,《ふくふくやま》という通販サイトに,「虹の橋」の詩が載っている.邦訳は《ふくふくやま》が行ったという.
 これもスクリーン・ショットで引用する.
 
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「虹の橋」のふもとへ行くのです》とあるが,それをいうなら“「虹の橋」のたもと”だ.「ふもと」は麓,「たもと」は袂である.
 
《まいどなニュース》の記者といい,《ふくふくやま》といい,ちゃんとオリジナルを尊重せんかい! ああ恥ずかしい.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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