新春値上げラッシュが始まる
今朝のNHK《おはよう日本》によると,年明けから春までに予想される食品の値上げラッシュは七千余品目に達するという.
値上げ幅は数%~25%と紹介されたが,私の予想では平均20%くらいになるのではないか.消費者物価としては4%上昇が見込まれるという.
食品企業は色々と今後の値上げ理由を列挙しているが,昨年一年で,同じ理由で一社が何度値上げしたことだろう.
現状では小麦などの原材料価格,エネルギー価格はこのところ落ち着いているし,円安は一服状態である.
しかしそれでも原材料,エネルギー,円安の三題噺で値上げは行われる.
さて何十年も食品会社で仕事をしてきた私が断言するが,昨年も今年も,値上げには便乗値上げ分が含まれている.
令和四年度の食品企業の決算を見て見ればわかるだろう.おそらく製粉を筆頭として好決算となるはずだ.メディアは消費者にそれを伝えてもらわねばいけない.
もう少し正確に言うと,食品企業が値上げで得た利益を賃上げの原資にするなら,食品の値上げラッシュは消費者にとって悪い話ではない.日本経済がよい方向に回転し始める契機になるからである.
しかし,そうはならないであろうという気もする.得た利益を株主や社員などに分配せずに内部留保してしまうのが日本の企業の宿痾だからである.メディアの使命は,折角の値上げ利益を内部留保にして死蔵した強欲企業は何と言う会社であるかを消費者に伝えることである.
ともあれ私たち一般消費者は,生活防衛のためにカロリー換算で20%程度の節約を目標にしよう.ダイエットと言い換えれは世間体もいい.
その代わり,食品の値上げなんぞ歯牙にもかけぬ余裕ある家庭は,ばんばん飯を食ってくれ.
[余談]
一昨日の二日に来客があり,デリバリ鮨の「銀のさら」に五人前の桶を注文したのだが,昨年と同じ内容の鮨が異様に値上がりしていた.ほとんどボッタクリである.
こういうことをするのなら,来年の正月は「銀のさら」は使わぬことにする.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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