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2022年12月 1日 (木)

学校給食にただ乗りする教員たち

 まいどなニュース《レトルトカレー+自分で炊いたご飯で1食350円 節約していたつもりのランチ代…まさか妻から「高くない?」と怒られるなんて》[掲載日 2022年11月24日 11:30] に,およそ世間知らずな夫婦の話が載っていた.
 
節約していたつもりが…妻からの指摘で口論に
 Aさんの妻は学校で働いているということもあり、普段のお昼は給食です。大人になるとなかなか給食を食べる機会もなく、最近の給食にどんなものが出ているのか興味があったAさんは「今日の給食、何食べたの?」と聞き、そこからお互いの昼ご飯の話になりました。
 そこでAさんが「最近レトルトカレーにはまってる」といったところ妻の顔色が曇り始めました。
Aさんの妻「レトルトカレーっていくらくらいするの?」
Aさん「300円くらいかな?そんな高いもの食べてないよ」
Aさんの妻「300円って高くない?毎日そんなに使ってるの?」
Aさん「え?300円だよ?むしろ節約してると思ったけど…」
Aさんの妻「300円って高いでしょ。お米代だってプラスかかっているんでしょ」
 そこから少し口論になりましたが、その日は「あなたのお金だから別にいいけど、そんなにお金使わないでよ」と言われ、Aさんにとっては納得のいかない終わりになりました。
 そこで気になったのがAさんの妻の給食費。教員といえど生徒と同じように給食費を払って食べています。
 文部科学省が公表している2018(平成30)年度の「学校給食実施状況等調査」によると、中学校の給食費の平均金額は月額4929円・1カ月に20日学校に行くとしたら1日あたり246円になります。
 確かにAさんの昼ご飯は、給食代よりも高くなってはいるようですが…。
 
 まず,教員だという「Aさんの妻」が大馬鹿女のコンコンチキである.
 子弟が通った小中学校で学校給食が行われているのを授業参観で見学した親は知っているが,給食の時間になると教員も生徒と同じ給食を食べるのが普通である.これは当然のことのように見えるが,実は違法 (学校給食法違反) なのである.
 学校給食法の関係条文を下に記す.

(この法律の目的)
第一条 この法律は、学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ、児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであることにかんがみ、学校給食及び学校給食を活用した食に関する指導の実施に関し必要な事項を定め、もつて学校給食の普及充実及び学校における食育の推進を図ることを目的とする。
……
(定義)
第三条 この法律で「学校給食」とは、前条各号に掲げる目標を達成するために、義務教育諸学校において、その児童又は生徒に対し実施される給食をいう。
2 この法律で「義務教育諸学校」とは、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に規定する小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部若しくは中学部をいう。
……
(学校給食実施基準)
第八条 文部科学大臣は、児童又は生徒に必要な栄養量その他の学校給食の内容及び学校給食を適切に実施するために必要な事項(次条第一項に規定する事項を除く。)について維持されることが望ましい基準(次項において「学校給食実施基準」という。)を定めるものとする。
2 学校給食を実施する義務教育諸学校の設置者は、学校給食実施基準に照らして適切な学校給食の実施に努めるものとする。
 
 学校給食法第一条は,学校給食が児童および生徒のために行われると法の目的を述べている.第三条でさらに《児童又は生徒に対し実施される給食をいう》と明確に定義している.
 第八条では,学校給食法の実施に関する細目を「学校給食実施基準」で定めるとしている.
 そこで学校給食実施基準 (文部科学省告示第六十一号) の関係条文を下に記す.
 
(学校給食の実施の対象)
第一条 学校給食 (学校給食法第三条第一項に規定する「学校給食」をいう。以下同じ。) は、これを実施する学校においては、当該学校に在学するすべての児童又は生徒に対し実施されるものとする
 
 この第一条から明らかなように,学校給食の対象は小中学校の児童生徒であって,教員ではない.
 次に,学校給食の経費はどうなっているかを示す.
 法定制度なので学校給食経費の内訳は全国共通であるが,ここでは愛知県の資料を示す.
 
20221126a
 
 上表における「保護者」は註*1 に書かれているが,「設置者」は地方公共団体である.
 上の資料には付帯説明があり,上表は原則を述べたものであり,「食材料費」を「設置者」が負担することを禁止するものではないとのことである.
 また,このことと註*2 に《光熱費については設置者が負担することが望ましい》とあることを併せてると「学校給食費」も「設置者」が負担することもできる.これが学校給食の無償化であり,文科省が行った調査では平成二十九年時点で全国1740自治体のうち82校ある.
 残りの1600余校は「設置者」による一部負担に多寡があるため,自治体によって給食費が異なるというのが実情である.
 文部科学省が公表している平成三十年度 (2018年度) の「学校給食実施状況等の調査の結果について」(平成三十一年二月二十六日付) によると,「学校給食費」の平均は小学校で月額4343円,中学校では月額4941円である.
 上に述べたように小中学校の給食費の平均は自治体によって異なり,小学校の給食費の平均が最も高いのは長野県の5025円で,もっとも安いのは鹿児島県の3623円である.その差はかなり大きく,約1400円もの差がある.
 中学校では同じく長野県がもっとも高く5806円,もっとも安いのは三重県の4017円で,約1800円の差がある.
 地方自治体の教育委員会資料をざっと閲覧すると,昭和四十八年文部省体育局長通知に従い,「光熱水費」は自治体が負担していると思われる.その結果,保護者負担は通常は「食材料費」のみということになるが,地方によって物価の高低があるので,物価の差が極端な場合は「食材料費」にも公費補助が行われる.
 例えば東京都の資料によると,小学校の給食で一食あたりの保護者負担は,次の通りである.(令和三年度)
 
            低学年   中学年   高学年
最高  保護者負担   273.58   278.00   305.25
    補助金含    380.07   390.07   400.07
最低  保護者負担   210.00   221.70   232.32
    補助金含    210.07   221.77   232.39
平均  保護者負担   236.33   253.58   270.67
    補助金含    247.82   265.49   282.79
 
 上の表にあるように,同じ東京都の中でも小学校給食費の高い小学校では,一食あたりの「食材料費」は,低学年で380円,中学年で390円,高学年では400円である.これに対して給食費の安い小学校では210円,221円,232円である.
 その差は約170円もあるので,自治体から補助金を投入して,高い学校と安い学校の差額を約60円に抑えているのである.
 従って学校給食の「施設整備費」「修繕費」「人件費」「光熱水費」および「食材料費の一部」は公費で賄われている.学校の給食費というと,保護者が実費を払っているようなイメージが一般にあると思うが,実は公費で運営されているのである.(ちなみに,私見では,義務教育に係る費用はすべて公費で負担すべきであり,理想的には給食は無償化されるべきだ)
 
 そして,大事な点であるが,教員が児童生徒と同じ給食を食べる場合,学校給食法によって教員は給食の対象者ではないとされているわけだから,当然ながら「施設整備費」「修繕費」「人件費」「光熱水費」および「食材料費の全額」を払わねばならないのである.
 だが実際には,教員は児童生徒の保護者と同額しか払っていない.
 これはつまり,現状では,児童生徒に与えられるべき公費を,教員が懐に入れているのである.学校給食の経費は教員の給与ではないにもかかわらず,教員は学校給食の経費を「隠し手当」として手に入れて,自分の昼飯代にしているのだ.
 ここで前記の記事から再度引用する.
 
節約していたつもりが…妻からの指摘で口論に
 Aさんの妻は学校で働いているということもあり、普段のお昼は給食です。大人になるとなかなか給食を食べる機会もなく、最近の給食にどんなものが出ているのか興味があったAさんは「今日の給食、何食べたの?」と聞き、そこからお互いの昼ご飯の話になりました。
 そこでAさんが「最近レトルトカレーにはまってる」といったところ妻の顔色が曇り始めました。
Aさんの妻「レトルトカレーっていくらくらいするの?」
Aさん「300円くらいかな?そんな高いもの食べてないよ」
Aさんの妻「300円って高くない?毎日そんなに使ってるの?」
Aさん「え?300円だよ?むしろ節約してると思ったけど…」
Aさんの妻「300円って高いでしょ。お米代だってプラスかかっているんでしょ」
 そこから少し口論になりましたが、その日は「あなたのお金だから別にいいけど、そんなにお金使わないでよ」と言われ、Aさんにとっては納得のいかない終わりになりました。
 そこで気になったのがAさんの妻の給食費。教員といえど生徒と同じように給食費を払って食べています。
 文部科学省が公表している2018(平成30)年度の「学校給食実施状況等調査」によると、中学校の給食費の平均金額は月額4929円・1カ月に20日学校に行くとしたら1日あたり246円になります。
 確かにAさんの昼ご飯は、給食代よりも高くなってはいるようですが…。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 上に《教員といえど生徒と同じように給食費を払って食べています 》とあるが,教員が生徒と同額の給食費を払って給食を食べることが,公費の横領に相当する不正であることは既に上に説明した.
 この明らかな不正を,長年にわたり教員は既得権として行ってきた.子供を持つ親は,この事実を知るべきである.
 
 上の引用箇所に登場する「Aさんの妻」は,教員である自分の昼飯には公費がこっそりと投入されていることを知りながら,夫である「Aさん」の慎ましくも栄養バランスが崩れた貧しいレトルトカレーの昼飯に《300円って高くない?毎日そんなに使ってるの?》と非難しているのだ.
 自分が毎日食っている学校給食の昼飯が,たった246円で作れるわけがないじゃないか.それじゃまるで,人件費も光熱水費も設備償却費も計算外の刑務所の飯だ.材料費だけでもそれくらい必要なのに,それぽっちの費用で食事が作れると思っている幼稚園児みたいな頭の持ち主が,義務教育の教員をやっていることに驚く.
 私がウェブに載っている学校給食の献立をざっと見たところでは,給食管理運営経費を含めて一食400円くらいである.
 Aさんのレトルトカレー昼飯は,店頭での購入価格が300円ちょっとであるから,おそらくメーカーの製造原価は150円ほどか.
 両者を比較すると,鬼嫁は400円の昼飯を食っていながら,夫の150円の飯に《そんなにお金使わないでよ》と言っていることになる.
 これはもう鬼嫁どころか,地獄の鬼も裸足で逃げる極悪女であるが,情けないのはこの強欲性悪女に反論できない夫Aである.
 私は教員経験はないが,就職してからずっと民間企業の会社員だったから,学校給食の仕組み (原価構成) なんぞは資料を読めば簡単に理解できる.そして冒頭に紹介した《まいどなニュース》に誤りが書かれていることは,読んだとたんにわかる.簡単に資料も集められる.
 しかるに給食に関する教員の不正を見抜けないAという男は,いったいどんな仕事をしているのだ.会社員であれば無能としか言いようがない.
 しかも,である.
 当ブログの読者諸兄は「学校給食費の未納問題」を耳にしたことがあるだろう.
 児童生徒の保護者の中には「ウチのこは無理やり給食を食べさせられているのだから,給食費なんか払う義理はない」という理屈で,給食費を払わない輩がいるのである.
 泥棒にも三分の理という.だからこの保護者の屁理屈は横に置くとして,実は給食費に保護者の未納金があることを隠れ蓑にして,自分の払うべき給食費を払わぬ教員がいるのだ.これはもう横領ではなく詐欺である.
 この実態は以前,テレビのニュースで報道されたことがあるが,不祥事を隠蔽する教育委員会 (最近の例では神戸市) とか,わいせつ教員 (全国で発生) とか,いじめ教員 (あの神戸の激辛カレーいじめ事件等) などのほうがショッキングなためか,一般国民の耳目を引かなかった.しかれど興味ある向きはウェブを検索して調べていただきたい.我が国の教育界の体たらくに必ず落涙されるであろう.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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