ギョーカイ用語「案件」
ENCOUNT《美容整形クリニックで「軟禁状態」の悲劇 人気アイドルが恐怖体験告白「押し問答が30分続いた」》[掲載日 2022年12月1日 13:28] に,私には理解できない言葉が書かれていた.同記事から下に引用する.
《人気YouTuberの整形アイドル轟ちゃんが11月30日、自身のYouTubeチャンネルを更新。美容整形の闇を紹介した。
完全プライベートで行ったという整形クリニックのカウンセリングでの出来事として紹介した。
轟は「カウンセリング始まりますってなったらそこのクリニックの院長先生みたいな方がいらっしゃって、案件でもないし、いち患者として来ているから何が始まるんだろうって」と切り出す。》
《整形を案件でやる人は今多いと思う。》
《別の国に行って整形する案件とかで技術は最高って言われたりするんですけれど》
「整形アイドル」は意味がわかるのだが,上の引用文中の「案件」の意味はわからなかった.
「案件」の辞書的な意味は,精選版日本国語大辞典から引用すれば,
《(1) 問題になっている事柄。調査し、または相談すべき事柄。
(2) 訴訟の箇条。訴訟事件。》
である.しかしそれでは整形アイドル轟ちゃんの言いたいことがわからない.
そこでウェブで「案件」を検索してみたら,これは YouTuber のギョーカイ用語だった.
「案件動画」という言葉が最近使われていて,宣伝を目的として撮影・投稿された動画を指すという.
轟ちゃんの言う「案件」は,最近の造語「案件動画」を彼女が勝手に略したものらしい.
バカは,自分勝手な造語が誰にでも理解できると思い込むものなんだろうね.
それは仕方ないが,そういう「案件」を説明なく用いる ENCOUNT というメディアがどんなものか,興味が湧いた.
検索したらウェブサイトはすぐにみつかって,以下の自己紹介が書かれていた.
《「ENCOUNT」(エンカウント)は、和製英語で「遭遇する」という意味です。
このサイト上で、新たな情報、知識、世界に出会ってほしいという願いを込め、2019年4月に立ち上げました。》
意気込みは高らかなんであるが,掲載されている「人気」記事は,ネット上にあふれている格闘技界とか芸能界の話などで,《新たな情報、知識、世界》とは思えぬゴミばかりであった.やっぱりねー.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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