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2022年12月18日 (日)

何でも持って行ってしまう「客」たち /工事中

 ABEMA TIMES《買わない野菜を“べたべたタッチ” ポリ袋は筒ごと持ち去られることも… スーパーで相次ぐ“迷惑行為”に悲鳴》[掲載日 2022年12月19日 11:00] から下に引用する.
 
さらに上をいく、“ポリ袋ハンター”もいた。夫婦と見られる男女が、競うようにポリ袋を巻き取っていく。ようやく立ち去るかと思いきや、男性は別の場所からも……。
 一体何に使うつもりなのか。話を聞いてみると、「まとめ買いして小分けにして冷凍しておくので、そのために置いておきます」と弁解する女性。
 本人らは“生活の知恵”のつもりでも、スーパーにとっては深刻な問題だ。近年ポリ袋は2割程度高騰し、年間約65万円の経費がかかっている。とはいえ店側もトラブル回避のため、声をかけられずにいる。
 マルサン・齋藤元宏常務取締役:「(ポリ袋を)何十枚も、場合によっては筒ごと持っていく方もいる。やはりその辺は困ったもの。丸ごと持っていく場合には万引きと同じような扱い。それは行き過ぎでトラブルになるかもしれないが、声をかけて是正してもらう」
 
 上の記事は,スーパーでの迷惑客について述べたものである.
 一例として,積まれているキャベツの皮を何枚も剥いてカゴに入れ,気が変わって自分がベタベタ触りまくったそのキャベツを元に戻す男の画像が載っている.
 
 ここで話はあらぬ方向に飛ぶが,テレビ朝日《科捜研の女13 第15話》(初回放送2014年) を観た.
 ボロアパートに住む一人暮らしの男が,衣服に火が着いて焼け死ぬという事件が起きた.現場に急行した京都府警の土門刑事と科捜研の榊マリコらは,台所のまな板の上に残されていたキャベツを不自然に思って押収した.
 科捜研で当該キャベツを ALSライトで照らすと,死んだ老人のものではない指紋が多数検出された.
 ALSライトは《科捜研の女》ではお馴染みの機器で,有機化合物 (遺留指紋,体液など) に特定の波長の光を照射すると,化合物の性質により特定の波長の蛍光 (照射光よりも長波長) を発する現象を利用する光学検査機器である.私が若い頃はこんな優れた科学捜査機器はなかった.詳しくは「科学捜査用ライト-ALS」を参照.
 キャベツの表面に付いていた指紋は明瞭で,なぜ死亡した人間のものではない指紋が多数検出されたのか,という謎を巡ってストーリーが進行する.
 
 上に書いた科捜研のことは実はそれだけの話なのだが,スーパーでキャベツの皮を剥いてベタベタ触りまくる非常識な馬鹿がいたら,表面にはそいつの指紋だらけになると思ったのである.余談もいいところだが.
 スーパーで売っているキャベツの山を見ると,外側の葉が数枚ついているのがほとんどなのに,きれいに剥かれているやつがたまに混ざっているのは,その場で剥いてしまうやつがいるからなのだと,冒頭に紹介したニュースで私は初めて知った.そうだったのかー.
 外側の皮を剥いて,それを買っていくなら問題ないが,いくつも皮を剥いて,気に入ったのを買っていくというのはやはり迷惑行為だろう.
 野菜にベタベタ手を触れる女性客はよく見かける.(男はそんな面倒くさいことはしない)
 あぶないのは,バラ売りのナスとキュウリとトマトで,客に触られたナスやキュウリは不潔感がある.だから私は,何本かが袋入りにしてあるものを買う.榊マリコだって,バラ売りのナスとキュウリとトマトにALSライトを照射して見たら,指紋だらけなので卒倒するのではないか.
 果物では,リンゴが指紋だらけだと思われる.私はリンゴを買って自宅に持ち帰ったら,食品用アルコール製剤 (商品名;アルコール除菌 食品用アルコール除菌フードキーパー) で表面を拭き取ることにしている.これはフマキラーの製品で,成分はエタノール (52.3%),クエン酸 (0.2%),グレープフルーツ種子抽出物 (0.18%),乳酸 (0.15%),茶乾留物 (0.08%) である.下のスクリーンショットはアマゾンの商品説明ページである.
 
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 この製品が優れている点は,イソプロピルアルコール (これは手指消毒用アルコールに配合される成分で,不快な臭いがあるためこれをエタノールに添加して飲用不適にし,酒税法適用を回避するために用いる) が含まれていないことである.
「除菌フードキーパー」は,エタノール濃度が低いので消毒剤として性能は劣るが,クエン酸と乳酸で酸性にすることでそれを補っている.同時にこれにより酒税法適用を回避している.
 また茶乾留物とは低分子量のポリフェノールで,抗酸化性があるのでレタスなどの褐変を防ぐことができる.
 なかなかよく考えられた配合であり,食品に直接噴霧して使用できるだけでなく,食器にも使える.
 まな板の消毒用にアルコール消毒剤をキッチンに常備している家庭は多いだろうが,このフマキラーの製品が一本あればいい.
 使い方のワンポイントだが,食品や食器に噴霧したら,一呼吸おいてから水道の流水で洗い流すのがお勧めである.
 この製品は無毒だが,あえてこれから食べる物に残留させる意味はないからである.
 アマゾンの商品説明ページには,薄切り肉にこの製品を噴霧している画像が載っているが,これは無意味な行為である.これから加熱調理する食材の表面をアルコール消毒することには何の意味もない.加熱に優る消毒力は,アルコールにはない.
 
 さて,スーパーで野菜や果物に指紋を付着させまくる馬鹿野郎の次に,冒頭に紹介した ABEMA TIMES のニュースは,無料サービスのポリ袋を盗む男女,たぶん夫婦と思われる二人の窃盗行為を報道している.こういう連中のことをポリ袋ハンターというのだそうだ.
 トレー&ラップ包装されている肉や魚介は,中のドリップが漏れて買い物袋の中を汚すことが多々あるので,私はレジ外のテーブルに備え付けの無料ポリ袋 (筒状に巻かれていて,通称は「レジロール」) に入れる.そしてさらにこれを持参の断熱袋に入れてから,買い物袋に入れる.こうするのは,ポリ袋を使わずに肉などのトレーを直接断熱袋に入れると,すぐ中が汚れてダメにしてしまうからである.ま,私のこのやり方は普通だろうと思う.
 これに対してポリ袋ハンターは,レジロールから,ミシン目が繋がったままのポリ袋を欲しいだけ取る.これをクシャクシャと丸めて買い物袋に突っ込む.これは良心的なポリ袋ハンターの盗みかたで,

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