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2022年12月17日 (土)

「僕は犬派なんです」と供述した鬼畜派 /工事中

 私は,動物虐待のニュースはほとんど拾い落さずに目を通しているのだが,ほとんど毎日のように動物虐待が報じられている.昨日はこの二件だった.
 
1. FNNプライムオンライン《【不審死】仙台の住宅街でネコが連続死…有毒物「エチレングリコール」か 警察がパトロール強化》[掲載日 2022年12月15日 10:09]
 
有毒物によるネコ不審死相次ぐ
 JR仙台駅近くの住宅街で、ネコの不審死が相次いでいることがわかった。
 
 これは警察の調べでは,エチレングリコール中毒の可能性が非常に高いと考えられた.もちろん何者かが,野良猫を殺害する目的でエチレングリコールをあちこちに置いたのに違いない.
 エチレングリコールは不凍液 (水冷エンジンや住宅の暖房ヒーターの一部などの内部を循環する冷却水の一種で、冬期あるいは寒冷地において凍結しないように作られた液体) に用いられる物質で,有毒である.甘みがあるため,小動物が摂食してしまう可能性が高く,数グラムの誤飲で死に至るという.
 
2. 共同通信《猫9匹が不審死、宇都宮市 外傷なく、死因を調査》[掲載日 2022年12月15日 16:41]
 
宇都宮市東浦町の住宅街で11月下旬以降、猫9匹が相次いで死んでいたことが15日、宇都宮市保健所への取材で分かった。目立った外傷はなく、死因を調べるため、うち3匹の検体を東京都内の検査機関に送った。県警宇都宮南署も事件性の有無を確認している。
 保健所によると、12月7日と14日、市内の女性から「11月下旬から猫9匹が立て続けに死んでいる」と通報があった。死因が毒物によるものか、感染症によるものかは分からないという。
 また「猫のふん尿などで困っている」という苦情も2件寄せられていたという。
 
 これも 1. と同じエチレングリコールを用いた殺傷ではないか.
 これまでに何度も,エチレングリコール入りの毒餌が撒かれ,これを食べてしまった犬や猫が死ぬという不審な事件が発生している.
 これについてウェブを検索すると多数の事例がみつかる.(一例;朝日新聞《公園に放置されたエサ、食べた犬が死ぬ 有害な化学物質を検出》[掲載日 2019年6月8日])
 農薬よりもエチレングリコールが動物虐待に多用されるのは,法人 (大学等の研究機関) 向け少量容器入り研究用試薬 (500mL) が簡単に入手できるし,要らなくなったら密かに環境に不法投棄してもアシがつきにくい.また,エチレングリコールを固める薬剤もあるので,可燃ごみに混ぜて捨てることもできる.(逆にいうと試薬級エチレングリコールは一般個人では購入できないので,事件を起こすとそっち方面から捜査されるかも)
 猫の糞尿被害に怒った者がエチレングリコール入り毒餌を撒いた事例もあったと記憶しているが,多くは「愉快犯」的な犯罪だ.
 そしてボウガンや改造銃で犬猫や野鳥を殺して快感を得るのは,さらにその延長線上にある猟奇犯だ.
 ペットボトル飲料に毒物を仕込んでそこら辺に放置するという猟奇無差別殺人的な犯行があるが,無差別の猫殺しや犬殺しはそれと通底している.
 大抵の人は,愛らしい動物を見ると心が優しくなるものだが,そうではない者も現実に存在する.
 小さいもの,弱いもの,愛らしいものを痛めつけることでスレレスを解消し,喜びを感じるという歪んだ人間だ.
 つい最近もそういう事件があった.FRIDAY DIGITAL《「犬派だから」…大学生「交際女性の猫を殴り殺した」驚愕の理由》[掲載日 2022年10月7日] から下に引用する.

10月5日、大阪府警生活環境課は泉佐野市に住む男子大学生A (21) を書類送検した。交際女性の飼い猫を殴り殺した動物愛護法違反(殺傷)の疑い。Aは犯行を認めている。
私はもともと犬派。猫を殴り飛ばしてしまった」
 警察の調べに対し、男子大学生はこう供述しているという。
警察の調べに対し、Aは次のような呆れた犯行動機を語っているという。
「もともと猫が嫌いだった。特に鳴き声にイラつくことがあった。アルバイトでの徹夜や就職活動のウェブ面接の失敗から、イライラが爆発して殴り殺してしまった。以前にも飼っていた別の猫への虐待を交際相手に疑われ『動物を傷つける人は人間ではない』と言ったけれど、感情を抑えられなかった」》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 上の引用文中の大学生Aは,合計四匹の猫 (交際相手の飼い猫) を殺した疑いがあるとして警察の取り調べをたようだが,残念ながらその結果の続報はない.だが「もともと犬派」「もともと猫が嫌い」と供述しているから,これまでもたくさんの猫を殺してきたと想像される.
 普通の人にとって「犬派」「猫派」は「猫より犬が好き」「犬より猫が好き」という意味だが,Aのように犬派とは「猫を殺したい」,猫派とは「犬を殺したい」という意味だと公然と供述する異常者たちがいる.
 これについては環境省自然環境局動物愛護管理室の公式サイトのコンテンツ《平成30年度動物の虐待事例等調査報告書》詳しい.
 この報告書には《新聞報道された動物の虐待等の事例》が,1. 殺傷,2. 虐待,3. 多頭飼育による飼育環境の悪化等,4. 遺棄に分類して掲載されている.
 その事例の異常性が恐ろしい.猫の殺傷事例は,首を切断して殺した等の凄惨な例がこれでもかこれでもかと述べられている.
 
 大学生Aのような人間はレアではない.日々繰り返される動物虐待が止まないのはなぜか.
 動物虐待の報道を注意して追いかけていると,警察は動物虐待事件にきちんと取り組んでいることがわかってくる.
 これについては,公益財団法人動物環境・福祉協会の公式サイトに資料がある.

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