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2022年12月 9日 (金)

正義の孤独な戦い

 神奈川新聞《鎌倉〝天空のカフェ〟閉店へ 長年愛され欧米でも「必見名所」と紹介 都市計画法巡り市と折り合い付かず》[掲載日 2022年12月8日 19:30] から下に引用する.
 
観光客でにぎわうJR鎌倉駅から徒歩約15分の山中。緑が生い茂る166段の階段を登ると、テラス席の赤と白のパラソルが目を引く。山の傾斜地を生かした造りのカフェの木々の合間からはリスが顔を出し、遠くには霊峰・富士を望む。
 樹ガーデンは、北鎌倉と鎌倉大仏殿高徳院を結ぶハイキングコース上に立地。散策に訪れた人がトイレや休憩のために立ち寄った場所で、求めに応じて1980年から県の保健所の許可を得た上で、飲食を提供してきた。欧米のガイドブックでも「鎌倉の必見名所」として紹介され、新型コロナウイルス禍前には国内外から年間6万人が訪れるなど、市内でも有名な観光スポットの一つとなっていた。20代のころ米国で過ごしていた石川さんにとって外国人観光客の接客が楽しく「米国だけでなく、ヨーロッパや南米などいろいろな国の人が来てくれました」と思い出を語る。
 だが、2019年に市民からの情報提供で、調理に使っている建物が市街化を抑制する市街化調整区域内の「専用住宅」に該当するために、飲食営業の調理設備を使用できないことが判明。同様な指摘はこれまでなかったが、この時から市が、是正勧告に乗り出したという。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 鎌倉の名所の一つ「樹ガーデン」が閉店するのだという.ここを訪れた人たちに提供してきた飲食物の《調理に使っている建物が市街化を抑制する市街化調整区域内の「専用住宅」に該当するために、飲食営業の調理設備を使用できないことが判明》したため,というのが閉店の理由.
 四十年も前からやってきた営業が違法だと行政に指摘されたのは《2019年に市民からの情報提供》による.
 樹ガーデンの違法営業を行政にチクった市民は,正義の鉄槌を下すことができて,さぞや嬉しかろう.してやったり!というところか.
 いわゆる特定班に身許を追及されないといいですね.
 
 上のニュースから連想したのは,例の長野市の公園が廃止された事件だ.
 長野放送《【波紋】苦情の住民「18年我慢も…廃止はびっくり」 "子どもの声うるさい”『遊園地廃止』巡る問題 長野市「選択肢なく苦渋の判断」》[掲載日 2022年12月8日 22:10] から引用する.
 
苦情を寄せた住民はNBSの取材に…
「18年間毎日、私たちも我慢してきた。私たちは廃止にしてくださいとは言っていない。児童センターが決まった時間に外に出て拡声器とか使って、みんなを遊ばせているそういったことに対して言った。使い方をちゃんと考えてくださいといった。廃止決定はびっくりした」
 
 公園を廃止に追い込んだ住民は自分を「私たち」と言っているが,これは事実と異なり,この件を取材したメディアの報道によれば一人の高齢者である.(FNNプライムオンライン《「子どもの遊ぶ声うるさい」1人の苦情で公園廃止に疑問の声…長野市が会見で経緯説明》[掲載日 2022年12月8日 12:02])
 
 いわゆる「特定班」がこの人物について,身許をほぼ特定している.
 この高齢者は長野放送の取材に《廃止決定はびっくりした》と答えているが,そんなことはなかろう.
 十八年にわたる孤独な戦いに勝利したのだから,これが嬉しくないはずはない.
 ここは一つ,「私たち」などと逃げ腰にならずに「私が一人で戦って勝ったのだ,文句あるか!」と世間に対して堂々と胸を張ればいいと思う.なんなら祝杯をあげようではありませぬか.
 このご老人がこれから戦う相手は行政や公園の近隣住民ではなく,もっと手ごわい世間の誹謗中傷だ.それどころかお笑い芸人の兼近と千原せいじ,お笑い脳科学者の茂木健一郎まで争いに参入してきた.
 死ぬまで消えぬデジタル・タトゥーを背負って,長くはないかも知れないが,辛い戦いになるだろう.どうかご自愛ください.ヾ(--;)
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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