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2022年11月11日 (金)

動物虐待団体「レスキュードアニマルネットワーク」

 動物保護団体が動物虐待をするというニュースを読んで驚いた.
 第一報の神奈川新聞《犬虐待疑い、藤沢の保護団体代表逮捕「問題行動直すための体罰だった」》[掲載日 2022年11月9日 15:35] から引用する.以下すべての引用文中における文字の着色強調は当ブログの筆者が行った.
 
神奈川県警藤沢北署は9日、動物愛護法違反(虐待)の疑いで、藤沢市石川、動物保護団体代表の男(59)を逮捕した。
 逮捕容疑は、今年4月23日午後8時51分ごろから同52分ごろまでの間、同所の飼養敷地内で、犬1頭に対し棒で突く暴行を加えたほか、同5月3日と同7日にもそれぞれ犬1頭に対し平手で殴打する暴行を加え、虐待したとしている。
 調べに対し「暴行したことは間違いないが、犬の問題行動を直すための体罰だった」と供述し、一部否認しているという。署は施設内で飼育していた犬7頭を押収した。
 
 上の記事は,団体名も逮捕された容疑者氏名も意味なく伏されており,内容が大変不充分である.
 ただし神奈川新聞社は,上に引用紹介した独自取材記事に続いて二時間後に,共同通信が配信した次の記事も掲載した.
 共同通信《動物保護団体代表が犬虐待疑い》[掲載日 2022年11月9日 6:00] から下に引用する.
 
犬を棒で突くなどの虐待をしたとして、神奈川県警藤沢北署は9日、動物愛護法違反の疑いで同県藤沢市、動物保護団体「レスキュードアニマルネットワーク」代表の河合弘容疑者(59)を逮捕した。署によると「犬の問題行動を直すための体罰だった」と供述している。
 逮捕容疑は4~5月、藤沢市内の団体施設で犬2匹に対し、ケージ越しに棒で突いたり、平手でたたいたりした疑い。
 団体のウェブサイトによると、人をかむなどの問題行動がある犬や猫を保護し、新しい飼い主に送り出す活動をしている。
 署は3月にも同法違反容疑で河合容疑者と団体を書類送検。犬など計約100匹を保護していた
 
 共同通信社が配信した記事には以下の三点が押さえられている.
 1. 似非動物保護団体の名称が「レスキュードアニマルネットワーク」であること.
 2. 逮捕された者の氏名が河合弘であること.
 3. 河合容疑者は今回の逮捕とは別件で,既に動物愛護法違反で書類送検されており,送検直後に再び同法違反を行って逮捕された.これにより同容疑者が極めて悪質であることが読者にわかる.
 
 全国紙はどうか.
 朝日新聞デジタル《犬を虐待容疑で動物保護団体代表を逮捕 棒で突き、平手で殴打の疑い》[掲載日 2022年11月9日 19:05] から引用する.
 
保護した犬2匹を棒で突いたり、たたいたりしたとして、神奈川県警藤沢北署は9日、動物保護団体「レスキュードアニマルネットワーク」(藤沢市石川5丁目)の代表理事、河合弘容疑者(59)を動物愛護法違反(虐待)容疑で逮捕し、発表した。たたくなどしたことを認めた上で「犬の問題行動を直すための体罰だ」と犯意を否認しているという。
 逮捕容疑は4月23日夜、団体の敷地内で中型のシバイヌを棒で突いたほか、5月3、7日に雑種の大型犬の顔や頭を平手で殴打したというもの。7月に県動物愛護センターなどが同容疑で刑事告発。署は9日、団体を家宅捜索し、飼育する犬7匹を押収したという。

 朝日の記事は,上の引用のあとに独自取材の内容が続くが,それは有料記事である.
 共同も朝日も警察発表の要約であろうが,朝日の記事には,共同の記事にない今回の逮捕容疑の詳細が書かれている.
 しかし河合容疑者が三月に書類送検されていた件が,無料で読める部分からすっぽり抜け落ちている.
 しかし実は,三月の件は読売新聞が二ヶ月前に既に報道していたのである.
 読売新聞オンライン《犬をたたいたり蹴ったりしたか、保護団体の代表を書類送検…押収された犬猫100匹「返して」》[掲載日 2022年9月3日 05:00] から引用する.
 
飼育していた犬を虐待したとして、神奈川県警藤沢北署が藤沢市の動物保護団体「レスキュードアニマルネットワーク」と男性代表(59)を、動物愛護法違反(虐待)容疑で横浜地検に書類送検していたことが分かった。
 同署によると、代表は2020年8月と10月、施設で飼育中の複数の犬をたたいたり、蹴ったりするなど虐待した疑い。認否は明らかにしていない。
 21年1月、別の団体が刑事告発し、同署が捜査していた。施設にいた犬と猫約100匹は押収され、別の施設が保護している。書類送検は今年3月9日付。
 読売新聞の取材に対し、代表は「手加減してたたくのは矯正訓練の一つ。押収されている動物も返してほしい」と語った。
 
 この読売の記事が述べているのは一昨年の八月と十月に虐待が行われ,今年の三月に書類送検されたという経緯である.
 おそらく河合容疑者の団体では動物虐待が常態化していたものと思われる.
 
 さて,稀にしか報道されないことが動物虐待の世界にはある.
 私はかなり前のテレビ番組で偶々知ったのだが,ペットショップで売れ残った犬や猫の運命がそれである.
 ショップの狭いショーケースの中で大きくなってしまった動物たちは「専門業者」が引き取るのである.もちろん有料であるが,ショップの経営上,不良在庫処分は必須である.
 このような「専門業者」は,引き取った動物を劣悪な環境に閉じ込め,栄養失調や病死を待つ.彼らに動物愛護の精神なんかあるはずもないから,虐待は日常茶飯事だろう.
 彼らは表向きは「ブリーダー」とか「動物保護団体」を自称するという.たまにその種の「ブリーダー」の経営者や「動物保護団体」責任者が逃亡して,残された動物たちが多頭飼育崩壊として明るみに出たりする.
 業者が死なせた動物はどうなるか.そこから先は闇である.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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