空港保安検査フリーの特権を持っていた人たち
村田兆治が羽田空港で保安検査を拒否して逮捕された件について,Merkmal《村田兆治の羽田逮捕で浮かび上がった「保安検査の闇」 職員の劣悪待遇と国防観点から、今すぐ在り方を見直せ》 [掲載日 2022年9月27日 11:50] から引用する.筆者は戸崎肇 (経済学者) 氏.
《前者については、保安検査に関する費用負担の在り方を見直すことが必要だ。現在の航空会社に存否をゆだねるような状況から、公的な運営への移行が検討されるべきである。言わずもがな、「国防の観点」からだ。
後者については、法改正の意味が一般的にほとんど周知されていない。その結果が、今回の村田氏の事件であるとも言える。
もし村田氏が法改正の持つ意味を理解し、かつ自らの地位を冷静に鑑みることができたなら、あのような行動はとらなかったに違いない。今回の事件が、保安検査への社会的関心を高めるきっかけになれば、村田氏の行動についても批判一辺倒ではなくなるだろう。》
私は仕事でも私的の旅行でも,あまり航空機を利用したことがない.関西くらいの出張や旅行なら新幹線一択だった.さすがに九州まで行く場合は飛行機だったが.
そんな事情だから,空港の保安検査に法的強制力がないなんて思いもよらなかった (ただし今年の三月からは航空法改正により強制力が生じている).航空機に持ち込んではいけない物品はあらかじめ頭に入れてあり,そのおかげで今まで保安検査で引っかかったことはない.
冒頭に紹介した戸崎肇氏の《今回の事件が、保安検査への社会的関心を高めるきっかけになれば、村田氏の行動についても批判一辺倒ではなくなるだろう》は,奥歯に物の挟まったような言い方だが,《批判一辺倒》に晒されている村田兆治に同情している.
どういうことかと推察すると,これまで村田兆治は,空港では特別待遇の客として,保安検査を受けることなくVIPルームから直接搭乗してきたのに,法改正で突然に保安検査を受けなければならなくなり,それが逆上の原因だと戸崎氏は示唆しているのだ.
そこで村田に関する報道を読み直してみると,村田が逮捕されたのは,一般搭乗客が通る検査場ではなかったと示唆するメディアもあった.
なるほど.これまで村田は保安検査なしで航空機に搭乗してきたのか.
それでわかった.村田はスマホを手に持ったままセキュリティ・ゲート (例のアーチ式金属探知機) を通過しようとし,何度もアラームが鳴ったのに腹を立てて無理やり突破しようとしたわけが.要するに村田はセキュリティ・ゲートが金属探知機だということを理解していなかったのだ.
今年の航空法改正以後,保安検査が義務化されたというのだが,有名人のコメントを読むと,有名人全員が保安検査をスルーしていたわけでもなさそうだ.やはり村田の暴力事件は,特殊な例ではあるまいか.
それに,女性保安検査員が村田の前に立って突破を阻止しようとしたのを,村田は「肩を手で押しただけだ」と警察に対して主張しているが,それを暴力というのである.こういう往生際の悪い世間知らずは,少年の指導から排除すべきだと思う.同情の余地はない.
ちなみに,ANAは次のように告知している.
《航空法に基づく保安検査の義務化に関するお知らせ
平素よりANAをご利用いただき誠にありがとうございます。
凶器や危険物の航空機内への持込みは航空法により禁止されています。
また、航空法改正に伴い2022年3月10日から、航空機搭乗前の保安検査の受検が義務化されました。
保安検査を受けずに保安検査場より先に進んだ場合、航空法違反となり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる場合があります。航空機ご搭乗の際は、保安検査員や関係職員の指示に従い、保安検査を受検頂きますよう、お願い申し上げます。
また、国土交通省航空局からの指示により、2019年9月13日から、航空機へのテロ対策の一環として、航空機搭乗前の上着検査、靴検査、爆発物検査を強化しております。
検査の強化に伴い、保安検査に時間を要することもございますので、余裕を持って空港にお越しいただくようお願いいたします。》
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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