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2022年9月23日 (金)

村田容疑者 [追記1,2および3あり]

 スポーツニッポン《村田兆治容疑者の逮捕詳細「どかしただけ」特別会員向け保安検査場で30代の女性検査員に暴行の疑い》[掲載日 2022年9月23日 19:00] から引用する.
 
プロ野球ロッテで通算215勝を挙げた「マサカリ投法」で知られる村田兆治容疑者(72)が23日、暴行の疑いで現行犯逮捕されたことが分かった。
……
 事件の発端は23日午後2時前に保安検査場の職員から通報を受けた羽田空港からの「男性が暴れている。女性検査員がトラブルになっている」という110番通報だった。
 村田容疑者は午後1時すぎに羽田空港第1ターミナル北ウイングにある日本航空特別会員向け保安検査場で30代の女性検査員に暴行を加えた疑い。
 金属探知機に何度か引っ掛かったことに腹を立てたとみられ、女性検査員の左肩を右手で押した。通報を受けて現場に駆け付けた署員が現行犯逮捕。村田容疑者は「左肩を押していない」と容疑を否認。「前に立ちはだかれたので、どかしただけ」「殴ったり蹴ったりはしていない」などと話しているという。
 
 村田兆治は七十二歳 (昭和二十四年十一月生まれ) で,翌二十五年三月生まれの私と同い年だ.
 チームメイトだった張本勲氏が「兆治が手を出すなんて信じられない思い」と同紙の別記事の取材にコメントしているが,私の記憶にある村田兆治も紳士的な野球人だった.それがどうして暴行現行犯…
 我が身を顧みて思うのだが,もう私たち世代の男の前頭葉は,感情を抑制できないくらいに萎縮しているのだ.w
 
 空港の保安検査 (セキュリティ・ゲートと手荷物検査用探知機) で引っかかると,プチ・パニックになる.
 冷静に自分の身支度を点検すれば,何らかの金属製品が衣服や手荷物から出てくるものだが,その点検がうまくできないのも大脳の衰えだろう.
 それはそれとして,上の新聞記事で気になったのは《30代の女性検査員》のくだりだ.
 記事の読者にしてみれば,ただ「検査員」と書いてあるだけでいいのだが,これを「女性検査員」とすることで「村田兆治は女性に暴力をふるう怪しからぬ男」というニュアンスを醸し出すことができる.
 それはまだいいとして,《30代の女性検査員》はいかがなものか.事件の加害者ならともかく,被害者の年齢を書く必要がどこにあるのか.
 これが許されるのであれば,他の個人情報も許されるだろう.
「東京都墨田区出身の30代の女性検査員 (身長160cm,スリーサイズは**,**,**,みちょぱ似の美人)」と書いてもいいことになる.ヾ(--;)おいおい.
 他のメディアはどう報道したか.
 テレビ朝日は年齢に触れなかった.読売新聞,朝日新聞,毎日新聞,日経新聞,産経新聞等はスポニチと同じく検査員の年齢に触れた.
 だめだなあ,と思う.
 
[追記1]
 逮捕されたことが報道された後,私たちが記憶している村田容疑者は実像ではないという報道が出てきている.
 村田の人望のないことは甚だしく,実は嫌われ者であるというのだ.古巣のロッテからコーチのお呼びがかからないのは,そのせいだとのことである.ほんとは嫌われジジイだったのかー.がっかり.というか,虚像を作って流布したのは誰?
[追記2]
 村田容疑者は,保安検査場の金属探知機に何度も反応したために通過できず,これで激怒して暴力をふるったわけだが,金属探知機が反応した原因が続報で報道された.
 保安検査場では,携帯電話はトレーに入れて手荷物用の金属探知機を通過させることになっている.ところが村田はスマホを身に着けたまま何度もセキュリティ・ゲートを突破しようとしたが通れず,怒ったのだという.
 日刊スポーツの記事によれば,村田はスマホを服のポケットに入れていたとかではなく,手に持ったままセキュリティ・ゲートを何度もくぐったのだという.ほとんどバカである
[追記3]
 村田容疑者は警視庁東京空港署で取り調べを受け,犯行否認のまま地検に身柄送検された後,再び空港署に戻されて釈放された.
 この時,メディアに声明を述べたのであるが,日本語がブロークンで言いたいことがはっきりしなかった.
 しかしテレビのニュースでは肉声で「(女性検査員に対して) 誠心誠意謝りたい」と述べたことがわかる.
 しかし続いて「たくさんのファンの方々、子どもたちに、イベントなどで、夢を持って希望を持って頑張れと言っていることに関して,今回の私の逮捕は非常に遺憾だと思いますし,あらためて深くおわびしたい」とも述べた.
 これは「逮捕は不当である」が発言の趣旨だろうと思われる.この「遺憾」の主語は村田自身だと思われるが,それならば「遺憾であります」としなければいけない.「遺憾だと思います」では日本語になっていない.
 さらには「あらためて深くおわびしたい」と述べたが,この「おわびしたい」は事件後初めて言うのだから「あらためて」は嘘だ.
 さらには,検査員に「誠心誠意謝りたい」のであれば,暴力行為をはたらいたために逮捕されたと認める必要があるが,それなのに「逮捕は遺憾」だというのだから支離滅裂である.
 この時の村田の発言内容が新聞記事によって表現がバラバラである.村田の発言を整理して文章にした新聞もあれば,そのままを載せた新聞もあるのだが,発言そのままの言葉はわけがわからぬ.
 警察も村田の言いたいことが理解できなかったと見え,釈放後は在宅で捜査を継続するとのことである.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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