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2022年8月11日 (木)

人気タレントは,何が悲しうて異国へ

 二十一世紀の現在,必要があれば核兵器を実際に使用すると言明している国が二ヶ国ある.言うまでもなくロシアと中国である.
 
 米国のペロシ下院議長が台湾を訪問した.
 訪台の目的については表向きは「台湾の民主主義を支援するため」(つまり,中国の妨害によって国際社会に参加できない台湾を民主主義の立場から支援するためには,逆に各国要人が台湾を訪問するのがよい,という意味) とする声明を発表した.しかしその趣旨はよく理解できるが「それをなぜ下院議長が行うのか?」については明確でない.
 ペロシ氏としては,下院議長に就く前からの政治家としての対中国観を改めて明らかにしたということかも知れない.
 しかし日本の議会であれば,衆院議長も参院議長も,議長職にある間はそのような行動は慎むだろう.これは日米議会の違いであると考えられる.
 一説には,半導体がらみの商売話もからんでいるらしい.ペロシ議長が超党派の議員団を率いて訪台したのはそれが真の目的だと言う人もいる.
 しかしそれもまた日本なら「それが立法府の仕事か!」と非難轟々となるところだ.
 しかも中国は「ペロシがゴリ押しするならそれなりの対抗措置を講ずる」と事前に通告していたのに,それをペロシ訪台団は無視した.
 明らかに冒険主義的挑発である.
 従って,米国政府内は,ペロシ訪台は最悪の場合には中国の台湾進攻を招くとして反対で一致した.
 そのためバイデン大統領はペロシ議長を説得するよう試みたが,無視され,訪台を黙認するしかなかった.
 この事態を英BBCなどの海外メディアは,バイデン氏というより米国大統領の権威がなくなっていることを示すものだと報道した.
 
 ペロシ訪台を,千載一遇のチャンスだと喜んだのは中国政府と軍である.
 議長らが帰国するとただちに台湾を包囲して軍事演習を開始した.
 これに対して幼いネットユーザーたちが「中国は,ペロシが来る時には何もできないくせに,帰ったら演習をやっている」と中国を嘲ったが,子供はこれだから困る.
 ペロシ訪台のときに中国が演習をしたりすれば,米特別機の航行を妨げることになり,不測の事態を招く可能性があるから,そんな愚かなことはしない.
 ペロシ議長が意気揚々と帰国したあと,中国は世界に対して,台湾包囲網を作って見せた.
 こうすれば,わざわざ中国は台湾に上陸せずとも,経済封鎖で台湾を屈服させることができる.民間航空機も漁船も,台湾近海から外に出ることができなくなるからだ.
 しかも,日本の排他的経済水域にミサイルを撃ち込むというオマケまで付いた.
 ペロシ訪台は,中国にとって実は大歓迎だったのである.
 
 今から数年後,経済封鎖で台湾を弱らせたあとに軍事的侵攻を中国が行うとすれば,沖縄は主戦場の一つとなる.
 現在進行中の「プーチンの戦争」は,中国にとって「習近平の戦争」の予行演習のようなものだ.
 ロシアに連行されたウクライナ国民と同様に,台湾侵攻開始時に中国本土にいる日本人は,強制連行されて日本のパスポートを剥奪される.
 中国政府のパスポートを受領して,二級中国人として生きるしかなくなる.かつての残留日本人の悲劇が再現されるのである.
  
 そんな戦争の足音が迫りくる中,タレントの小島瑠璃子さんが来年に中国の大学に留学するとSNSで発表した.
 中国の芸能界にも挑戦する予定だという.
 だが既に,中国国内で仕事をしようという芸能人には「一つの中国」を承認する必要が生じている.
(東スポWeb《小島瑠璃子「略奪愛」の批判受けても貫いた〝中国愛〟 来年留学で悲願の歌手デビューか》[掲載日 2022年8月9日 05:15];東スポWeb《台湾アイドルが〝1つの中国〟拒否で炎上! いずれは日本の芸能人にも「踏み絵」》[掲載日 2022年8月9日 11:46])
 もしそう遠くない時,中国が沖縄県の一部を実効支配する事態が生じたとき,小島瑠璃子さんは文字通りの売国奴となる.
 それでもいい.もう日本に未練はありません.家族とも縁を切りますということなのか.そこまで腹をくくっているなら,残念であるが致し方ない.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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