因果応報
デイリースポーツ《「サンモニ」姜尚中氏、テロに疑問「メディアが先に行きすぎる危険感じる」安倍氏銃撃》[掲載日 2022年7月10日] から下に一部引用する.
《…… 逮捕された元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者が、特定の宗教団体への恨みと、団体と安倍氏のつながっていると思い襲撃したという趣旨の供述をしていることを念頭に、「これがもしテロならば、何らかの形で政治的なメッセージがあってもいいのではないかと思ったんですね。いまのところ犯人を見る限り、思想信条イデオロギーに安倍さんに恨みはなかったと言っている以上…」と指摘。さらに「ふつうテロって言うのは、やっぱり政治的なメッセージが実現するために、暴力で何かを覆そうとするわけですから。それがないということなんで…」とテロと決めつけることに疑問を投げかけた。》
安倍元首相銃殺事件が発生した直後に各政党幹部が,暴力で言論を封じることは民主主義に対する云々,という談話を発表した.
ところが山上容疑者は,逮捕されたあとの取り調べで,殺害動機は個人的な怨恨だったと供述している.
そしてまだ事件の調べが行われている最中なのに,自民党から共産党に至るまで,テロだと決めつけた.
私はそれを報道するテレビの特別番組を観ながら,姜尚中氏と同じ違和感を抱いたのである.
首相の地位にあった者が,実に卑しいカネがらみの事件を幾つも起こし,自殺者まで出た.
かつて田中角栄は金権政治の頂点から転げ落ちたまま世を去った.
安倍と田中の違いは,例の「忖度」という新手法を用いて,政治家本人に司法の手が及ばぬようにしたことであった.
山上容疑者の犯行動機は,母親が統一教会に多額の献金を行ったために家庭が崩壊したことだとみられる.つまりはカネがらみである.
統一教会から安倍元首相にどれだけのカネが渡ったかは戦後保守党史の闇の中であろうが,その保守党領袖が,カネの恨みを込めた凶弾に倒れた.
因果応報という古い言葉を思い出した.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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