嘘つきショルツ /工事中
先日 (7/25) のNHK《キャッチ!世界のトップニュース》を視聴したら,BBCの報道が非常に興味深いものだった.
ドイツがNATO諸国に約束した武器供与が行われていないというのである.
プーチンがウクライナを侵略し始めた当初,ドイツのショルツ首相はウクライナに対する支援に消極的だった.
そもそもオーラフ・ショルツ首相は根っからの社会主義者であり,左翼青年時代はNATOを帝国主義であると非難していた.
ショルツがスターリン主義者であったとは思わないが,実は専制独裁帝国であったが一応は「社会主義国」を自称していたソ連に親近感を示していたことは,過去の言動からみて事実らしい.
ソ連を「社会主義国」だと思っていたショルツには,ソ連帝国の崩壊はショックだったろう.帝国崩壊のついでに,東ドイツも崩壊して西ドイツに事実上は吸収されてしまった.
NHKの特集番組とか,あるいはウェブ上に発表されたいくつかのプーチン人物批評によると,一介のスパイに過ぎなかったプーチンは,ソ連崩壊に強い衝撃を受けたのだという.プーチンはその時以来,いつの日にかソ連帝国を再建し,自らがその帝国の皇帝になることを夢見てきたのだ.
おそらくショルツは,さすがにドイツの首相にまで昇りつめた今は,昔のソ連を公然と懐かしむわけにはいかないだろう.いくら何でもそれではドイツ国民の支持を失う.
しかしショルツは,着々と帝政ソ連の建国を実行に移しているプーチンに正面から喧嘩を売る気もないだろう.かつての左翼青年にとって,ロシアは国家というものの理想の姿だったはずだからである.
ウクライナに武器を供与するなとプーチンは言った.
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