奈良県立医大の記者会見で
奈良県で演説中に銃撃された安倍晋三元総理大臣の救急救命に当たった奈良県立医大の記者会見をNHKの中継で観た.
記者会見で目立ったのは,メディア各社の質問が救命処置についてではなく,法医学的なことばかりであったことだ.彼らは司法解剖の所見が知りたかったようだが,それは救命治療とは全く別のことだ.
NHKは何人も記者を出席させて,テンデンバラバラな質問をしていたが,中でも低能だったのは女性の記者.
開胸して止血手術の執刀にあたった教授が「大血管と心臓に大きな損傷があった」旨のことを述べたら,銃弾に相当する物 (銃は手製と推定されるので,銃弾と呼ぶのは正確ではないが) が血管の中を通過して心臓に到達したと彼女は思い込み,教授に確認を求めた.
彼女の奇想天外なイメージは,「銃弾」が血管の中をトンネルのように通って心臓に至ったというものだ.で,その血管名と心臓のどこに到達したか教えてくれと言った.
一瞬虚をつかれた教授は,体の中に入った弾は動き回るのです,と答え,血管トンネルのイメージを否定した.
もう一つ.「ジャーナリストです」と自称した人物が,元首相は苦しそうな表情だったかと質問した.教授は「表情は見ていない」旨を答えたが,当然だ.この「ジャーナリスト」は救急救命を何だと思っているのだろう.
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