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2022年5月14日 (土)

「ロシアが勝つ」と断言した三枝成彰

「プーチンの戦争」が長期化している.プーチンの目論見としては数日で首都キーウを陥落させて傀儡政権を建て,その後に傀儡政権がロシアへの編入を行い,プーチンはウクライナをロシア領土とするはずだった.
 しかしクリミアで一敗地にまみれたウクライナは,NATOの協力下に短期間のうちに軍を強化近代化した.
 そこに第二次大戦の続きのつもりで乗り込んだロシア=ソ連は予想だにしなかった抵抗に遭った.
 以上がロシアによるウクライナ侵略の初期であるが,この時点では,後に「暴走コメンテーター」の異名をとった橋下徹とタッグを組んだМC谷原章介がフジテレビ《めざまし8》を舞台にしてウクライナ批判を展開していた.谷原章介は,わざわざウクライナ人をゲストに呼んで,橋下徹がゲストに「ウクライナはプーチンに降伏せよ」と論難したのである.それも,二度も,だ.
 テレビ朝日《モーニングショー》では玉川徹が,ウクライナは降伏せよと主張した.
 これにネットワーカーたちが怒ると,橋下は発言に「ウクライナ国民の抵抗は尊いが」という前置きを付けて一歩後退したが,しかしやはり「ロシアに降伏せよ」と喚いた.
 これに対して玉川徹は,ひるんで二歩後退した.番組中で「ロシアへの全面降伏ではなく,ウクライナを東西に二分割すればいい」と発言し,まるで第二次大戦の戦後処理のようなことを主張した.
 この二人が「ウクライナ降伏論」の代表論者 (他に本田圭佑とかフジテレビ上席解説委員の平井文夫などがいる) だが,目立たないが,この他に「どっちもどっち論」というのがある.
 プーチンも悪いがゼレンスキーも悪い,という論調だ.
 作曲家の三枝成彰といえば,金満家林真理子の仲間であり上流人士ぶった生活で知られるが,その三枝が「どっちもどっち論」である.
 侵略されたウクライナに同情する西側メディアが,医学的な意味ではなく,判断がまともな人間のものではないという文脈で「プーチンは狂っている」と表現したとき,三枝は「プーチンの論理は整合性が取れている」と反論した.
 しかし日本のメディアが,ゼレンスキーが率いるウクライナにシンパシーを表明する (特にNHK) と,「どっちもどっち論」者は一歩後退せざるを得なくなった.
 日刊ゲンダイDIGITAL《ウクライナの「自由を求める民衆の闘い」を描いたドキュメンタリー (三枝成彰)》[掲載日 2022年5月14日 06:30] から下に引用する.
 
私は、このままいけばロシアが勝つと予測する。そして侵攻の真の収束は、近い将来、プーチンが何らかの病で世を去るときに訪れるだろう。
 米国の派兵もないだろう。侵攻早々の軍事不介入宣言は身も蓋もなかったが、アメリカはもう戦争のできる国ではない。参戦すれば息子や夫を送り出す大多数の女性たちの猛反発を招くからだ。バイデン自身や親族が持つウクライナ利権の存在をにおわす風説もある。
 中国も同じ理由で戦争はしないだろう。一人っ子政策で生まれた大切な若い世代を失うような真似をするはずがない。戦争ができなくなった世界で、ひとり戦争を始めたロシアを止める力を持つのは、もはや時間しかないのかもしれない。
 
 三枝は,日刊ゲンダイの記事では,文章の前半でウクライナに同情するようなことを散々書きながら,それでも結局結論は《このままいけばロシアが勝つ》というのである.
 ほんとは「ロシアが勝つのが世の中というものだ」と言いたいのだろうが,そこまで言い切る度胸はないらしい.上流階級らしくエラソーに振舞えばいいのに.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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