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2022年5月20日 (金)

神様がいたずらをするはずが

 昨日,友人二人と会食 (飲酒) をした.以前から定期的に食事会をしていたのだが,コロナ禍で中断し,二年ぶりの再会であった.
 雑談の話題の一つに,例の山口県阿武町が4630万円を,町外からの移住者の口座に誤って振り込んだ件があった.
 
 東洋経済ONLINE《4630万円誤送金騒動がこんなにもややこしい理由 急転直下の逮捕でも消えない4つのモヤモヤ》[掲載日 2022年5月19日 21:03] をタレントの木村隆志 (Wikipedia【木村隆志】) が書いている.
 文章を書く際に「二つの○○」とか「三つの×××」のように論点を整理することは,読者に文章の内容を理解してもらいやすくする.
 東洋経済の木村隆志の記事も,タイトルに《4つのモヤモヤ》とあるから,論点が整理されていると思ったら,だらだらと要領悪く書かれているのでよく理解できぬ.Wikipedia【木村隆志】に《1日に20時間以上テレビ番組を視聴すると称している》と書かれているが,寝る間も惜しんでテレビを視ているからこんな寝ボケた文章を書くのである.
 
 この木村隆志の文章に比べると,スポニチ《誤送金対象となった容疑者の過去「持ち金を使い果たす」に 中瀬ゆかり氏「なんて神はいたずらなことを」》[掲載日 2022年5月19日 17:45] に中瀬ゆかり氏が書いている文章は要点が明確だ.
 
誤送金される対象っていうのは、彼じゃなくても、まああったわけですよね。それがたまたま、一番返さない人のところに、誤送金された……元々のきっかけは、この誤送金というのが彼の悪のボタンをやっぱり押したわけですよね。っていうことを考えたら、なんてこう“神はいたずらなことを”と
 
 この事件で世間の一般人が「モヤモヤしている」のは中瀬氏の指摘している《誤送金される対象っていうのは、彼じゃなくても、まああったわけですよね。それがたまたま、一番返さない人のところに、誤送金された》という点だ.
 中瀬氏はこれを「神のいたずら」と書いているが,世間の「モヤモヤ」は「本当に神のいたずらなのか?」という点だ.
 容疑者の逮捕を伝えた昨夜の ANN NEWS《24歳男 なぜ逮捕に?……》によると,阿武町役場では,従来から銀行振込作業は出納室のベテラン職員二名が担当していた.ところが今回の誤送金の時は担当者が交代しており,ベテランのうちの一人と新たに配属された新人職員の二人が担当した.そして新人はベテラン職員の指示に従ったのだという.
 
 つまり,ここが不審な点であるのだが,「本来なら不必要な振込依頼書を作成してなぜか銀行に出す」というイレギュラーな方法で誤送金を「実行した」のは実質的にベテラン職員だったという事実だ.(テレ朝news《町幹部「不必要な依頼書を作成」誤送金なぜ?ミス防ぐ鍵は?専門家解説》[掲載日 2022年5月19日 23:30] によれば町役場幹部は《本来なら必要ない振込依頼書を、出納室の職員が誤った操作で作成して、なぜか銀行に出してしまった。そもそも出す必要がない書類なので、上司もチェックをしていなかった》と述べている;さらには,阿武町では十万円以上の出納には町長の決済が必要なのに,その決済の事実がない.なぜだ?)
 
 そのような「町長の決済なしに振込依頼書を作成して銀行に出す」という操作が不必要かつイレギュラーであることは,ベテラン職員なら重々承知していたはずで,すなわち当該ベテラン職員がなぜそんなことをしたかが,町長からの説明にないのである.
 なぜ町長はこの事実をメディアに説明しないのか.庇っているのではないか.それが世間の感じている「モヤモヤ」である.
 なぜ中瀬氏の言うように,ピンポイントで《一番返さない人のところに、誤送金された》のか.
 昨日の私たちの食事会では,事件性があるのではないか,という点で全員の意見が一致した.
 
 ピンポイント的に誤送金したのはなぜか,という点に触れることを,テレビのニュースショーでは慎重に避けている.事件性の有無に触れれば,現時点では名誉棄損に相当するからであろう.
 木村隆志のボケ記事も,この世間の「モヤモヤの」一番肝心な点に触れようとしていない.しかしもし触れないのであれば,木村隆志自身が言うように《私たちは捜査機関の事実解明を注視していればいい》のであり,読んでも要点がわからぬ記事は書かねばよろしいのである.

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