風が吹き渡る風景
去年まで,私は目的別に三台のPCを使い分けていたのだが,今は音楽用のPCと,文章書きとフォトレタッチ用のPCの二台だ.
音楽用といっても,ちょっといいアンプを繋いで,文章書きなどの作業時にBGMをかけているだけである.
つまりいつも,百曲くらいお気に入りを収めたライブラリばかり聴いている.
そのうち,コレクションの全体像を忘れてしまったので,音楽ファイルのフォルダをざーっとおさらいしてみた.
すると,さだまさし の初期のアルバム『風見鶏』がフォルダに入っているのを発見wした.
懐かしいなあ,と聴いてみたら,なんだかとてもいい.
特に「桃花源」を,暫くしみじみと聴き入った.そしてこの歌をBGMのライブラリに登録し,今日はこればかりをリピートして一日中聴いている.
YouTubeには,古い録音と,CD『風見鶏』に収録されたリマスターver.,そして《さだまさしオフィシャルYouTubeチャンネル》の『さだ丼』に収録されているものがアップされている.
私のライブラリのそれは,さだが若かったころの美声をそのままに映している《さだまさし - 桃花源》[登録 2021年7月6] と同じ録音だ.
さて,「桃花源」の詞は,実った稲穂の上を風が吹き渡る日本の原風景を歌い上げているが,私は実は,この作品の曲想にアメリカ的なものを感じる.
アメリカ的なものとは,風がさやさやと吹き渡る大草原の風景である.それは例えばペギー葉山の「峠の我が家」に歌われている牧場である.
私が「桃花源」に魅かれるのは,小学校時代に地元の少年合唱団に属し,一番好きな歌が「峠の我が家」だった思い出に繋がるからかも知れない.
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