玉川徹,暗黒面に堕ちる
テレビ朝日《羽鳥慎一モーニングショー》で玉川徹氏が,ウクライナの英雄的な祖国防衛戦争に反対する意見を述べた.
中日スポーツ《玉川徹さん、ウクライナが「どこかで退くことも考えないと」 長嶋一茂は反論「日本国民には分からないような…思いがある」》[掲載日 2022年3月4日 13:36] から下に引用する.
《日本人として言えることは、戦争を長引かせることになれば、それだけ犠牲者も増える」と切り出し、「太平洋戦争も今振り返ってみれば、もっと早く降伏すれば沖縄戦とか広島、長崎の犠牲もなかったんじゃないか」と指摘。「この後プーチンが大規模な無差別爆撃を始める可能性があるとしたら、いったん止めることも指導者にとって必要」「命を守る以上に大事なことは果たしてあるんだろうか」と訴えた。
しかし、玉川さんの熱弁にタレントで元プロ野球選手の長嶋一茂(56)は「あるんじゃないですか。ウクライナ人の中に譲れないものが」「日本国民には分からないようなソウルとか思いがある」と反論した。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
命を守る以上に大事なことはある.
それは,非道な殺戮に抵抗して人間の尊厳を守ることだ.侵略に抵抗して民族の誇りを守ることだ.
侵略をする側の国民にとって,人の命の尊厳と誇りを守ることは,自国の指導者に侵略をただちにやめさせることだ.
侵略される側の国民にとって,命以上に大切なことは,侵略に抵抗する指導者と共に正義の戦い起つことだ.
第二次世界大戦は,日独伊三国による侵略戦争だとの印象を持っている人が多いと思われるが,実はナチス・ドイツを操って欧州を蹂躙したのはスターリンのソ連であった.
第二次世界大戦の勃発から三ヶ月目にあたる1939年11月30日,ナチス・ドイツとソ連は秘密裏に結託して欧州の分割占領を企み,スターリンのソ連はフィンランドに侵攻した.しかしフィンランドはこの侵略に抵抗し,多くの犠牲を出しながらも独立を守った.(冬戦争と呼ばれる)
この例のように国の独立と誇りは侵略者に抵抗することで守られる.
ウクライナは,抵抗をやめれば,プーチンによって自由を剥奪され魂を殺される.死んだ魂を抱えて生きることがどれほど辛いことか,第二次大戦後のソ連衛星国家の人々が後世に示した.玉川徹は戦後史に目をつぶるのか.
ベルリンの壁の崩壊によって,どれほど多くの人々が誇りを回復したか.あの光景を玉川徹は見なかったのか.
玉川徹は,かつて侵略戦争を行った日本と,いま侵略に抵抗しているウクライナを同列に位置づけて,人間にとって自由と誇りが如何に大切かを嗤った.
プーチンは二十一世紀によみがえったスターリンの亡霊だ.玉川徹は,ウクライナはプーチンに降伏すべきだと述べて暗黒面に堕ちた.玉川徹は侵略者の側に立ったのである.
長嶋一茂は,よくぞ言ってくれた.私は感動した.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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