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2022年2月 2日 (水)

東洋艦隊司令長官の最期

 先月末 (1/28) に掲載した記事《フィリップス提督の退艦拒否は事実だと私は思っていた》に私は次のように書いた.
 
この記述箇所の出典 [212-215] は,豊田穣『マレー沖海戦』(集英社,1988年) である.
 東洋経済の記事では《大木毅氏によれば》となっているが,なぜか出典は示されていない.
 しかも大木毅の著書タイトルを調べても,マレー沖海戦を扱った戦記ノンフィクションと思われる作品名は見当たらない.つまり東洋経済の記事が,なぜこの分野で知名度の高い豊田穣ではなく,大木毅の説を取り上げたのかは不明なのだ.この東洋経済の記事は,ものを書くことの基本ができていないと言うべきである.
 従ってこの件については,大木毅よりも,戦記の分野では評価の高い豊田穣の著書にあたるべきだろう.そこで早速豊田穣『マレー沖海戦』の古書を注文した.どんなことが書かれているのか,早く知りたいものだ.》(この引用箇所の文字の着色は私が行った)
 
 上の引用文中に大木毅の著書にマレー沖海戦に関するものはないと書いたが,それはまだ単行本として出版されていないからであった.
 単行本未収録の雑誌記事を調べてみたら,大木毅は新潮社の『波』の昨年七月号から連載《指揮官たちの第二次世界大戦》を書いていて,その第一話が「死せる提督の呪縛」である.
 この中に,マレー沖海戦で艦と運命を共にした英国東洋艦隊司令長官の最期について書かれていると思われる.
 そこで古書を探したら,『波』の昨年七月号は一円で売られていたので注文した.
 余談だが,時折このように「一円」などという価格の古書があるが,商売として成り立っているのだろうか.他人事ながら心配である.
 

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