「フレーズ全体がコミュニカティブ」と言われるとイラッとする理由
PRESIDENT Online《そもそも敬語になっていない…「させていただく」と言われるとイラッとする言語学的な理由》[掲載日 2022/02/20 09:15] を読んでイラッとした.
上に紹介した記事で,椎名美智という法政大学文学部教授の言語学者が「させていただく」という言い回しについて書いている.
椎名教授の言いたいことはわからぬでもないが,滅多やたらに
* あなた認知
* 近接化ストラテジー
* 遠隔化ストラテジー
* 遠近両方のストラテジー
* ポライトネスの概念
* フレーズ全体がコミュニカティブ
* 話し手のインセンティブ
* 敬意マーカー
* ポライトネスのはずがインポライトネスに
などと書いてあると,大丈夫かあんた,と言いたくなる.
私は自然科学の教育を受けた人間なので,自分の造語を用いて文章を書く際は,言葉の定義をまずしなければいけないことを知っている.
というか,余程の最先端科学分野でない限り,学術論文等の自然科学に係る文章では,自分の造語を使ってはならぬのだ.自然科学ではどんな学術雑誌でも,そのような低レベルの投稿論文は即決却下である.
ちなみに上記の「あなた認知」についてウェブを検索してみた.
「あなたは認知症」に類する用例がたくさんヒットした.w
椎名教授はランカスター大学のPh.Dと放送大学の博士 (学術) を取得なされた偉い先生のようだが,そもそもは宮崎県あたりの出なんだから,日本人に向けた文章を書く訓練をされてはいかがか.このままでは法政大学の学生さんたちがイラッとするに違いない.
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