出汁パックと紙おむつ
顆粒の粉末出汁の素 (グルタミン酸系および核酸系) のよくないところは,使い続けているうちに次第に使用量が増加することだ.
最初はおいしいと思っても,段々物足りなくなり,どんどん使用量を増やしてしまうのだ.
つまり依存症になりやすい.白い粉やめますか,人間やめますか.
店構えはきちんとした中華料理店でも,厨房ではグルタミン酸ソーダを使っていることがある.
昔々「炎の料理人」と自称した周富徳は,テレビの料理番組に出ては大量のグルタミン酸ソーダ (ソーダはナトリウム) を「旨味調味料」と称してドサドサ使った.
中華料理はこれでいいのだろうかと視聴者は驚き呆れた.
私が知る限り,テレビの料理番組でグルタミン酸ソーダを使ったのは周富徳ただ一人である.
たぶん周さんは「旨味調味料」の使い過ぎでバカ舌になっていたのだと思うが,屋台のラーメン屋などは周さんより更に酷くて,丼にティースプーン山盛り二杯のグルタミン酸ソーダを放り込んだりしている.
そのラーメンスープを飲み干すなどという自傷行為をしない限り,体を壊すほどのことはないと思うが,バカ舌になることは決定だ.
その対極にあるのが,素材粉末系統の出汁の素,すなわち出汁パックである.出汁パックは,昆布や鰹節,煮干しなどを粉砕し,単味あるいは調合して紙製バッグに入れた製品である.
この出汁パックは,依存症になりにくい.陳腐な表現をすれば「優しい風味」だ.しかもナトリウムの摂取量を減らす (つまり減塩ということ) のに役立つ.
私のような老人には,やはり食事の減塩が大切だ.たかが出汁の素とはいえ,疎かにすると直ちにナトリウムの摂取過剰に繋がる.
あまり知られていないが,贈答に用いられたりする高価格帯の出汁パックでありながら,意外にも「食塩,砂糖,粉末醤油,旨味調味料 etc.」を加えた不届きな製品があるので注意が必要だ.そんなものを買って使うくらいなら,いっそ味の素の「ほんだし」など,粉末の出汁の素を使うほうが騙され感がなくてよろしい.
というわけで,安くて減塩志向の出汁パックをアマゾンで検索していたら,次の商品を見つけた.
原材料は三種の枯節のみで,調味料やエキス類および食塩は添加されていない.価格は高いが,枯節系統の出汁が好みなら,なかなかよさそうな商品である.
試しに買ってみようかと思ったら,次の箇所が気になった.
やまさかつおぶし本舗の「おいらの本格だし」と,アテントブランド「紙パンツ用尿とりパッド」が,一緒に購入されているというのである.
もちろんこの二つの商品に因果関係があるわけではない.
アマゾンのデータでは相関関係があるというのだ.
その意味は,この二商品の購買者層が重なっているということである.
相関係数がどれくらいなのか不明だが,紙パンツを着用して「パンツに放尿するかた」(メーカーのサイトにある商品説明) を介護している家庭では,本格的な出汁パックを使っている傾向があるらしい.(要介護の本人がアマゾンで買い物をするつは思えないから)
やまさかつおぶし本舗とアテント (大王製紙のブランド) はコラボ商品開発を試みたらいかがか.「おいらの本格尿とりパッド」が一例だと思う.
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