意味がわからぬ@郵便局
会社員だった頃は,年末の忙しい時に,裏面のデザインをあれこれ考えて,やっとこさで元日に間に合うように投函したものだ.
しかし,仕事から完全にリタイアして年金生活に入った時に,それまでのやり方を止めた.
賀状を頂いたかただけに年賀状を差し上げたのである.もちろんその葉書には「今年から年末ではなく正月に賀状を書くことにしました」と書いた.そして,見た目はきれいだが「謹賀新年 今年も宜しく」としか文字がない賀状は止めて,近況報告とか,あるいはエッセイのような文章を細かい字で書き込んだ.
そして次の正月になったら,届いた賀状が半分になった.
「俺が年末に書いているのに,お前が正月になってから書くとは何様のつもりだ!」ということだろう.
実際,元日に賀状が来なかったが体の具合でも悪いのかと問合せてきた人がいた.裏面を全く読んでいないことが明らかだった.w
ま,年賀状をやり取りするという行為があれば気のすむ,そういうおつきあいの皆さんとは,これで縁が切れたわけだ.
その後も葉書を書く数は減少を続けた.亡くなった知人も数人いたので,今度の正月には三十五枚もあればいいだろう.
昨日,藤沢の郵便局に出かけた.
中に入ると,郵便窓口とは別のところに机が置かれて,特設売り場になっていた.
推定年齢三十五歳 (当社比) の女性社員が注文を聞き,となりの中年男性社員が代金授受の係であった.
私は「インクジェット,無地を三十五枚」と簡潔に言ったら,窓口女性は,葉書の左肩に印刷されたイラストを指示して「ここがディズニーのキャラクターになっているのと,普通のとありますけど,どちらになさいますか?」と 私に訊いた.(ディズニー年賀のデザインはこういうの)
「普通のでお願いします」と答えると,女性は「はい,二千二百五円になります」と言ってほほえんだ.すごく感じの良い笑顔で,私もつい笑顔になった.
葉書を受け取って横に移動すると,係の男性社員が「二千二百五円頂戴します」と言った.
私はトレーに千円札を二枚と,百円硬貨を二枚,そして十円玉を置いた.都合二千二百十円で,五円のお釣りという勘定だ.
だがここで奇妙な事態が起きた.
その係の男は,トレーの代金と私の顔を見て,怪訝な表情をしたのである.
私「これでお願いします」
男「はい?」
私「だからこれで」
男「えーと,二千二百五円なんですけど」
私「だから二千二百十円でお願いします」
男「はあ……」
私「はあ?」
男「はあ,二千二百五円お願いします」
私「意味がわかんないよ,二千二百十円じゃだめなの? 五円おつり!」
男「はあ,じゃあ,お待たせしました……」
業務が年末進行でテンパっちゃってるのか,あるいは何か辛いことでもあったのか,上の応答の意味が,いまだにわからぬ.
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