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2021年12月30日 (木)

迷惑客がなにをえらそーに

 CITRUS《私がどうしてもスターバックスが好きになれない理由がうっすらわかってきた件について》[掲載日 2021/12/17 17:30] に山田ゴメスが不届きなことを書いている.
 
一応断っておくが、私は「お客さまは神様です」と勘違いしている高飛車でアホなタイプの消費者ではない。お客さまとはあくまで「人間」であって、
「店側は客が支払った代金分の商品とサービスを提供しているのだから、立場としてはフィフティフィフティ」(『ラーメン才遊記』9巻より)
……だと思っている。そして、そういう観点から照らし合わせると「元従業員」が語っている、これらの「歓迎されない行動」は、どれもそれなりに真っ当だとも思われる。だがしかし! 目が眩むほどに細分多様化されたメニューを突きつけられて、「なんにしようかな? 決められないや…でも、混んでるからとりあえずは並んじゃうか」みたいなことだってあるだろう。混雑したカウンターの前で注文したメニュー以外のドリンクを誤って手に取ってしまうことだって、何度かあった……。
 
(1) 《目が眩むほどに細分多様化されたメニューを突きつけられて、「なんにしようかな? 決められないや…でも、混んでるからとりあえずは並んじゃうか」みたいなことだってあるだろう
 
 山田ゴメスは《「……混んでるからとりあえずは並んじゃう」みたいなことだってあるだろう》と言うが,私は,そのようなことはしない.スターバックスのような大衆的飲食店の場合,混んでいる時は,並ぶ前に予め注文するものを決めておくのが,かつて会社員だった私の,そしてほとんどの現役会社員の流儀だ.
 なぜなら,みんな飯のことで時間を空費するほど暇ではないからである.自分の後ろに並んでいる客に迷惑をかけぬように振舞うのが常識ある大人だ.自分の食うものを決められない山田ゴメスの場合,とりあえず並んでもいいが,自分の順番がくるまでに決めておけ.
 山田ゴメスみたいな男は,列に並んでいる時はスマホをいじり,自分の順番がくるとようやく「えーと何にしようかなー」と考え始めるのである.バスの乗客あるあるだが,降車ボタンを押してバスが止まると,料金箱のところでようやく財布とかカードを出す老婆がよくいるが,あれと同じだ.しかも財布を開けると小銭がなくて五千円札しかないとか,交通系カードは残高不足で,しかも現金の手持ちがないとか,山田ゴメスならこういう具合に平気で他人に迷惑をかけそうだ.
 では,フレンチのレストランとかきちんとした日本料理店ではどうしたらよいか.
 一番よいのは,店の人にリコメンドをもらうことだ.前菜でも肉料理でも魚料理でも,相談しながら決めていけば,淀みなくおいしいものにありつけると昔から決まっている.
 山田ゴメスみたいな優柔不断男は,食べるものを決められずに十分も十五分もメニューを見て思案するが,料理人ではないから,ワイン一つとっても結局よいチョイスができない.
 また,優柔不断男あるあるだが,立ち食い蕎麦屋で「天ぷらうどん」と注文しておきながら,店主がうどんを温めて丼に入れたとたん,「あ,うどんやめて蕎麦にして」と言う.店主がやり直して蕎麦を温めて丼に入れ,天ぷらを上にのせた瞬間に「あ,天ぷらやめてコロッケにするわ」と言う.店主が天ぷらを取り除いてコロッケを載せ,ネギを入れたとたん「あ,ネギぬいて」と言う.こういうのが立ち食い蕎麦屋の迷惑客あるあるだ.
 で,私の会社員生活経験に基づいて断言するが,自分の食うものを決められない男は,仕事でも決断ができない無能者である.
 そしてこういう男は,なんでもかんでも曖昧にしてしまう.
 上に引用した山田ゴメスの記事の末尾は《つまり、私はこうした「裏メニューへの対応」といった“柔軟さ”までがマニュアライズされた、元従業員が迷惑だと内心感じる行動が10個も実在する“システム”に同化してしまう自分が、ひょっとしたら“嫌”……なのかもしれない?》だが,「ひょっとしたら」「“嫌”……なのかも」「しれない」「」が情けない.これぞ自分の文章を曖昧にしたままにして平気な優柔不断男の典型である.
 
(2) 《混雑したカウンターの前で注文したメニュー以外のドリンクを誤って手に取ってしまうことだって、何度かあった
 
 太ぇヤロウだ.
 カフェあるあるで,自分はアイスコーヒーを注文しておきながら,他人 (女性) のコーヒーフロートを持ってくやつ.
「それ,わたしのです」と女性に抗議されると「あ,間違った!」と言う.男の客のコーヒーフロートは持って行かない.事態がちょっ紛糾する可能性があるからだ.
 フードコートあるあるで,窓口の係が「五番のお客さまー」と呼ぶと,自分の番ではないのにカウンターに行き,自分のはラーメンなのに,他人 (女性) のカツカレーを持ってくやつ.
「それ,わたしのです」と女性に抗議されると「あ,間違った!」と言う.ラーメンとカレーを間違うかよフツー.男の客のカツカレーは持って行かない.事態がちょっと紛糾する可能性があるからだ.
 こういうのは,みんな山田ゴメスの同類である.

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