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2021年12月18日 (土)

似非ほうとう

 突然「ほうとう」が食いたくなった.
 そこら辺のスーパーにもデパ地下にも見当たらなかったので,アマゾンを見てみたら酷い商品を発見した.
麺が本気で旨いほうとう 平打ち 生麺》だ.
 
20211218b
 
 上の商品の原材料には《小麦粉、食塩、加工でん粉、……》と書かれているが,「ほうとう」には食塩を入れてはいけない.食塩を使用したものは「ほうとう」ではなく「うどん」である.
「ほうとう」には加工でん粉も使用してはいけない.「ほうとう」の原材料は小麦粉だけである.「ほうとう」は山梨県の伝統的郷土食であるが,香川県の通販業者 (ぼくの玉手箱屋) が,「ほうとう」の偽物をアマゾンに出品して全国に販売するのは,山梨県民を愚弄することだ.
 また,全国各地のまともな「うどん」の中で,加工でん粉を入れているものは一つもない.食品添加物である加工でん粉をしこたま入れているのは讃岐うどんだけである.つまり讃岐うどんは日本の伝統食である「うどん」ではない.
 昔から香川には伝統的製麺技術が育たなかったのに,観光業振興のために「うどん県」を思い立った.製麺技術がなくても「うどん」的なものを作ることができる加工でん粉を使って「うどん」に似た「讃岐うどん」を作り出し (「うどん」と「讃岐うどん」は別の食べ物である),あたかも香川県が「うどん」の本場であるかのような宣伝を行ってきた.
 従って,この「麺が本気で旨いほうとう 平打ち 生麺」は,「ほうとう」でも「うどん」でもない何か,すなわち「讃岐うどん」である.
 こういうインチキ食品に☆一つを付けている人が《ぺらっぺら、ほうとうじゃなくて、きしめん、近所にほうとうを置いているところがなく楽しみにしていただけ残念、二度と注文しません》とレビューを投稿している.正しい評価である.
 ☆四つのレビューは無見識も甚だしい.これがステマでないとしたら,原材料表示を読まない消費者がいかに多いかということである.

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