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2021年12月20日 (月)

もてなしの茶菓を曲解

 citrus《温泉で最初に出てくる「お菓子とお茶」は…元ホテルマンから教わった "本来の意図" とは?》[掲載日 2021年12月20日 21:00] をみて笑った.
 
温泉で最初に出てくるお菓子とお茶は「血糖値低下したまま温泉に入って倒れる」「水分不足で温泉に入って倒れる」人が古来からいたのでそれを防止するための措置だから「宿についたらお風呂の前にお菓子食べてお茶飲んでね!」と元ホテルマンに言われた朝でした!みんなお菓子食べてお茶飲んでね!
 
 血糖値云々の珍説は,何年も前に放送されたNHKの《ガッテン!》が出どころだと記憶している.
 その時の放送で番組側は「温泉地の日本旅館では到着した宿泊客に茶菓のもてなしをするが,菓子を食べると血糖値が上がるから低血糖症の人が倒れたりするのを防ぐ効果 “も” ある」と言った.
 あくまで茶菓はもてなしの一つなのであり,低血糖云々は「そういう副次的効果があるよー」という話だったのだが,おそるべしNHK,いつの間にか低血糖防止が「本来の意図」になってしまったようだ.
 しかしこの珍説がいかに頓珍漢であるかは,落ち着いて考えてみればわかる.
 別に温泉地でなくても,日本旅館では昔から,宿泊客を通す部屋には予め茶菓一式を用意してもてなしの一つとしたのである.
 大浴場があるわけではないが気の利いたシティ・ホテルでは,ウェルカム・サービスとして部屋にクッキーとかチョコレートが置かれていることもある.
 昔から銭湯では,風呂からあがってから脱衣場でコーヒー牛乳 w を飲むのが庶民の習慣だった.入浴後に飲む無料の麦茶もサービスされた.低血糖がどうのこうのといって風呂に入る前に飲食する阿呆は見たことがない.
お風呂の前にお菓子食べてお茶飲んでね!》と言っている人は,毎日毎日,自分ちの風呂に入る時も,お茶を飲んでお菓子を食べてから入浴してね! そうしないと辻褄が合わないから!

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