シガテラ中毒のリスクは低くはない
先日放送の日本テレビ《ザ!世界仰天ニュース》を観たら,魚毒の一つであるシガテラ毒による中毒の話題が取り上げられた.
要旨は《まさか!おいしいランチで長期入院》[放送日 2021年11月23日] にある.
魚の毒はフグ毒が有名だが,フグ中毒の他に,シガテラも知る人ぞ知る食中毒だ.
Wikipeddia【シガテラ】に詳しい説明がある.フグ毒ほどではないが,シガテラもかなり怖い.
以前は,日本での食中毒発生は主に沖縄県であったが,近年は本州近海の魚でも毒化した例がわかっている.
Wikipediaから下に引用する.
《発生域
シガテラ毒を生成する渦鞭毛藻は生息範囲が限られるため、シガテラは特にカリブ海、インド洋、太平洋などの熱帯域、日本では主に沖縄地方で見られる。有毒渦鞭毛藻が多く分布するサンゴ礁で捕獲された魚が特に危険である。高リスク海域での、シガテラ中毒発生率は1万人に300と推定されている。
日本では沖縄地方が主な発生地であったが、近年では発生域が北上し本州でも事例が報告されている。 これは温暖化に伴う原因プランクトンの生息域拡大によるものと考えられている。本州では鹿児島県から茨城県までの太平洋沿岸において中毒が発生しており、千葉県では勝浦市近辺において水揚げされたイシガキダイの料理によるシガテラ中毒について、製造物責任法に基づき料亭に損害賠償責任を認めた事例がある。》
《高リスク海域での、シガテラ中毒発生率は1万人に300》というから,食中毒としては無視できない発生率だ.
それでも本州では,これまではあまり日常的に心配するほどのことはなかったのであるが,最近はそうでもないらしい.
私は先日の《ザ!世界仰天ニュース》を観るまで,シガテラのことは忘れていたというのが実際のところである.
会社員が昼飯を食う定食屋あたりでは,壁に献立を書いたボードがあって「煮魚定食」などと書かれているが,店員さんに魚の種類を訊いて,聞きなれない名の近海魚だったら敬遠するほうがいいかも知れない.
焼き魚定食も似たようなもんだが,これは魚の種類にあまり選択肢がなくて,鯖とかホッケ定食などにしておけば安心だ.
ま,鶏の唐揚げ定食が,地球温暖化対策的にも食品安全の観点からも一番よいことは間違いない.
魚なら,シガテラのリスクが最も低いのは鰯だろうと思われるので,目刺と梅干しという昭和の粗食を食っていれば食中毒のリスクはないが,高血圧のリスクが大きい.なやましいところである.
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