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2021年11月18日 (木)

賞味期限切れ出汁パックで卵スープ

 台所の引き出しを整理整頓したら「アコメヤの出汁」が出てきた.
 いつだったか娘が贈ってくれたものだが,賞味期限は昨年の十月十六日で,とうに切れている.
 これは五種類の製品がセットになっていて,そのうち「焼きあご」「煮干し」「かつお」はすぐ使ってしまったが,「鶏節」と「野菜」は使わずにそのまま忘れてしまったと思われる.
 賞味期限切れだが,アルミ蒸着ポリ袋に密封されていて乾燥材同梱だから,まだ食えるかも知れない.
 そこで物は試しとて,卵スープを作ってみた.
 使ったのは鶏卵と相性のいい「鶏節」である.
 包装に表示された原材料は以下の通り.(アコメヤの公式サイトにも掲載されている)
 
風味原料(鶏加工品(国内製造)、昆布)、食塩、チキンエキスパウダー、粉末醤油、酵母エキス、でんぷん分解物、(一部に鶏肉・小麦・大豆を含む)
 
《鶏加工品》とは,製法の詳細は承知していないが,鶏肉を鰹節のように加工したもので,鶏節,鳥節,鶏削り節等の名称で販売されている.
 アコメヤの「鶏節」は,狭義の鶏節と昆布を主原料として,これに食塩と各種調味料を加えて製品としている.
 
 ちなみに,贈答品としても知名度の高い茅乃舎ブランド (久原本家) の類似商品である「鶏だし」の原材料は以下の通りで,アコメヤの「鶏節」とほぼ一緒である.
 
鶏削り節(国内製造)、チキンエキスパウダー、酵母エキス、でん粉分解物、食塩、粉末しょうゆ、(一部に小麦・大豆・鶏肉を含む)
 
 さて本題.
 アコメヤの「鶏節」は包装の裏面に使用方法説明が次の通り書かれている.《[基本だし] 水500mlにだしパック1袋 [濃いだし] 水300mlにだしパック1袋
 煮物には[基本だし]を用いるが,卵スープには[濃いだし]が適当である.
[作り方 (二食分)] 
* 鍋に水600mlを入れ,「鶏節」パックを二袋いれて火にかける.
* 鍋肌が沸騰し始めたら弱火にし,沸騰するかしないかの状態で三分間,煮出す.
* 出汁パックを取り出して捨てる.鰹節など魚の節は抽出残渣を絞ってはならないとされている.おそらく熱水に難溶のアクのようなものが絞り汁に含まれているからだ.鶏節も同じかどうかわからぬが,敢えて絞り取る意味はないので,使用済みの出汁パックは,そのまま捨てる.
* 鶏卵 (s) 二個をよくほぐし,軽く沸騰している出汁の上から,箸を伝わらせて,静かにとき卵を流し入れる.
* 卵がふんわりと固まったら火を止めて,器に盛る.
 
 市販の出汁パックは,ほとんどの商品が食塩と「○○エキス」等の旨味調味料を入れて味を整えたものであり,本来の出汁材料ではなく正しくは「スープの素」である.
 アコメヤ「鶏節」も食塩が添加されていて,上のレシピでちょうどよい塩味の卵スープとなる.卵などの汁の具を入れない「すまし汁」に仕立てるなら「基本だし」がよいだろう.
 言い換えると,一般の料理に[濃いだし]を用いると塩味過剰であり,高齢者は血圧上昇によって眼底血管がぶち切れるおそれがある.
 それはともかく,賞味期限切れ一年のアコメヤ「鶏節」は全く劣化していなかった.というより,旨い.
 レトルト用のアルミ蒸着包装の威力と思われる.
 安価な出汁パックの包装では,期限切れ一年はちょっと難しいかも知れない.
 
 余談だが,市販の「わかめスープ」は異常に塩からい.あんなに食塩を過剰に使用する意味がわからない.
 カップスープの「コンソメ」も塩分過多だ.本来のコンソメの百倍くらい塩っぱい.食塩を旨味成分の賦形剤にしているかのようだ.特に(株)明治のJALコンソメがすごい.七十過ぎの高血圧爺が一口飲めば,眼底ぶち切れどころか耳から煙が出るくらいの塩味で,中毒性が高い.カズレーザーなら「何か非合法なものが入ってるんじゃないですか」と言うだろう.

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