義務教育からやり直し
昔から産経新聞が二流紙と言われていた理由は,記者の頭が悪いからである.
言葉の誤用とか漢字の間違いなど,産経の記事の日本語が低レベルなのは記者の勉強不足のせいであるが,文章の論理が無茶苦茶なのは,そもそも記者の頭が悪いせいで,これは如何ともしがたい.
産経新聞《COP26で航空機利用は偽善か 首脳らめぐり賛否》[掲載日 2021年11月5日 20:36] から引用する.
《【グラスゴー(英北部)=板東和正】英北部グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に出席した首脳が、温室効果ガスの排出量が多い航空機で移動していることが議論の的になっている。気候変動対策を訴えた首脳による航空機の利用を「偽善」と非難する声が上がる一方、時間的制約の大きい首脳らを擁護する意見も出ている。》
上の引用文中,《気候変動対策を訴えた首脳による航空機の利用を「偽善」と非難する》がだめだ.
この文では「気候変動対策を訴えている首脳が航空機を利用すること=偽善」となっているが,正しい論理では「航空機を利用している首脳が気候変動対策を訴えること=偽善」なのである.「気候変動対策を訴えること」は本来「善」であるが,言行不一致で「航空機を利用している」がために主張が「偽善」になってしまっているのだ.
記者が「偽善」の用法を知らないために,論理が崩壊している.
これはもう中学生並みの体たらくで,馬鹿としか言いようがない.
産経の記事の元ネタはAFP通信社が配信した記事だが,これを他のメディアはどう伝えているか.
JIJI.com《言行不一致? 英首相、飛行機でCOP26開催地からロンドンへ》[掲載日 2021年11月2日 15:08] で,時事通信社は「偽善」ではなく「言行不一致」と翻訳している.これが正しい日本語文章である.
産経新聞は,昭和の頃は二流の全国紙だったのであるが,記事の文章が余りにも酷いので今では三流紙である.
| 固定リンク
「新・雑事雑感」カテゴリの記事
- NHK《花の生涯》主演女優淡島千景(2023.02.07)
- 恥ずべき日光さる軍団の虐待(2023.02.06)
- やっぱり割り箸がいいなあ(2023.02.06)
- 逆マスク警察の逆襲 /工事中(2023.02.06)
- うろ覚えの知識を披露して間違ってしまった栄養士(2023.02.04)
最近のコメント