ワサビ愛
オトナンサー《刺し身の「ワサビ」はしょうゆに溶くか、身にのせるか どっちがいい?》[掲載日 2021年11月4日 08:10] に愚かなことが書いてあった.
《刺し身の薬味の代表格が「ワサビ」です。独特の辛さと香りで、刺し身のおいしさを引き立ててくれる名脇役ですが、刺し身を食べるとき、ワサビをしょうゆに溶いて食べる人と、刺し身にのせてからしょうゆにつけて食べる人と、大きく2つの食べ方があります。
味や栄養を考えたとき、最も効果的なのはワサビをしょうゆに溶く食べ方でしょうか。あるいは刺し身にのせてからしょうゆにつける食べ方でしょうか。料理研究家の長田絢さんに聞きました。》
《Q.味や栄養の面を考えたとき、ワサビをのせてからしょうゆにつける食べ方のメリットとデメリットは何ですか。
長田さん「メリットはまず、ワサビの香りや風味を直接楽しめることがあります。また、魚の種類や食べる人の好みによって、ワサビとしょうゆのバランスを調整できることもメリットです。さらに、ショウガなど他の薬味もある場合、使い分けやすいこと、すりおろした直後であれば、ワサビの栄養成分を効果的に摂取できることなどが挙げられます。
デメリットは、子どもやワサビの刺激が苦手な人にとっては、せっかくの新鮮な刺し身でもおいしいと感じられないことでしょうか」》
長田絢さんという「料理研究家」のプロフィルは,ここ.
驚いたことにこのかたは,刺身を食べるときは何が何でもワサビをつけねばならぬと主張している.
ワサビを醤油に溶いて刺身につけるか,刺身に直接ワサビを載せて食うか,この二つしかないと言うのである.
普通の大人であれば,刺身を食う際の薬味には色々なものがあることを常識として知っている.
代表的なものはおろした生姜であるが,地方によってはスダチやカボスなどの柑橘果汁だけで食べることもある.
一味唐辛子やニンニクを好む人もいる.もちろん薬味なしで,醤油だけで食べてもよい.塩締めにして,醤油なしで食べたって,それはもう好き好きである.
しかるに長田絢さんは,サビ抜きを認めない.ワサビを醤油に溶くか,刺身に載せるかして食えというのである.
醤油だけで刺身を食うのは許さない.生姜醤油も認めない.ワサビを併用せよと言う.
だから,刺身に直接ワサビを載せると《子どもやワサビの刺激が苦手な人にとっては、せっかくの新鮮な刺し身でもおいしいと感じられない》から,その場合は醤油にワサビを溶いて食べろと言う.
小さな子供がワサビを嫌がって泣こうがわめこうが,ワサビ抜きで刺身を食うのは許さないのだ.
まことに感服すべきワサビ愛である.
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