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2021年10月23日 (土)

イヌは先細りである

 NHK《チコちゃんに叱られる!》で,《猫の模様の不思議》が取り上げられた.
 ネコ科の他の生き物たちは,ヒョウにせよトラにせよ,みんな体 (被毛) の模様が同じ (ex., ヒョウ柄の大阪のおばちゃん,トラ縞の鬼のパンツ) なのに,なぜ普通のネコ (イエネコ,Felis silvestris catus) は数えきれないくらいに色んな模様があるのですか?という疑問である.
 チコちゃんの答えは人間によって家畜化されたから,ということである.
 ネコが家畜化されずに野生のままであったなら,体の模様によって生存競争における選択圧が生じ,原種であるリビアヤマネコと同じ模様が保存されたであろう.
 しかしそうはならなかった.
 家畜されたために,突然変異で発生した模様の変化に選択圧が働かず,むしろ多様化する方向に変化が保存されてきたのであるという.
 だがそれにしても模様の種類が多い.
 Wikipedia【ネコ】には次のように書かれている.
 
品種により、さまざまな毛色や毛質のパターンを持つ。同品種でも多様な色彩や模様を持つ珍しい動物である。
世界初のクローンネコの毛色は、遺伝子が全く同じにもかかわらず、クローン親のものと異なっていた。
 
 クローンネコの毛色のことは興味深い.つまりネコの模様を決定には遺伝子が関与しているが,それだけではないということである.
 ネコの被毛の模様は,今も時々刻々,新しいものが生まれていると思われる.
 
 ところで,日本では飼い犬よりも飼い猫が,飼育個体数でやや上回っている.
 昨今のネコブームでペットのネコが増えたのだと思っていたら,違った.
 実はイヌが減ったのである.
 昔は,私がまだ小さかった昭和の初め頃は,イヌにはまだ,泥棒が来たら吠えるとかの家畜としての役目があった.
 けれども今は丈夫な玄関ドアとピッキング困難な錠があるので,イヌは失職した.
 それで数が激減したのである.
 農耕馬がほぼいなくなって,競走馬だけが細々と残っているのと似ている.
 現在は,イヌはネコと同列の愛玩動物となったが,イヌはネコと違って,広い住宅でないと多頭飼いが難しい.
 これからますます飼いイヌの数は減っていくだろう.高齢者でもネコは飼えるが,イヌは犬種によっては運動させるなどの世話があるので,年寄りには飼育が困難なのだ.
 私のうちのイヌはトイプードルだが,十五歳のおばあさんになった.まだ元気だが,もうすぐ老々介護となる.
 彼女を看取ったら,残りの数年を私は独りで生きていかねばならない.さみしいだろうなあ.

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