一周時代遅れのミヤネ屋
宮根誠司が《情報ライブ ミヤネ屋》で時代錯誤なことを述べた.
スポーツ報知《宮根誠司氏、緊急事態宣言解除で提言「会社も忘年会とか飲食店応援の意味でしてあげないとダメですよね」》[掲載日 2021年10月25日 14:56] から引用する.
《宮根誠司キャスターは「東京も大阪も時短もお酒の提供も制限解除ということなんですが。お店の方はうれしい反面、お客さまが戻ってきて下さるか、家飲みとかそういうのに慣れてしまているかもと心配しないといけないかもですよね」と、まずコメント。
その上で「もう、制限解除ですから。感染対策を取りながら、会社も(飲食の)ルールを決めているところがあるみたいですけど、忘年会とか応援の意味でしてあげないとダメですよね」と、まだまだ忘年会自粛を打ち出す企業も多い中、提言していた。》
東京商工リサーチが今月,忘年会・新年会について8140社の企業にアンケートを実施したところ,70%以上が開催しないと答えた.(日テレNEWS24《企業の7割超…忘年会「開催しない」ナゼ》) ほか.
テレビのコロナ禍関係の報道で頻繁に取材されている店に,東京新橋にある「根室食堂」がある.
なぜこの店が異常に頻度高くテレビに登場するのかはともかくとして,店長は「もう大人数での飲み会というのはないかも知れない」と取材に答えていた.
この店長氏は,もう会社の宴会というものが行われなくなった時代に飲み屋は適応していく必要があると考えているようだった.
たぶんこの店長氏は,先が見通せて頭の切れる人なんだろうと思う.テレビ局が取材対象にするのは,そんなことが理由かも知れない.
なに考えてんのかわからぬおっさんの店にインタビューしても仕方ないからね.
で,これまで宴会で稼いできた居酒屋はいわゆる「新しい日常」に適応する必要があるし,適応できた経営者は生き残るだろう.
それができない店は「専ら酒を提供することで利益を得る業界」から退場していくことになる.
コロナ禍で疲弊した飲食店業界を再構築するには,それが必要だ.
そもそも,私が現役会社員だった頃から,既に忘年会という習慣は空洞化していたのである.
どこの会社でも,若い会社員たちは,おしゃれとは言い難い店で,上司となんか一緒に飲みたくはないのがはっきりしていた.
だからかつて私がいた会社では,忘年会シーズンになると会社の福利厚生費を部署に人頭割で配り,使い方は部署にまかせるという形を取っていた.
つまり,ちょっと高めの有名レストランに行ってみんなでランチするとか,TDLで一日遊ぶとか,好きなプランで懇親しなさいというわけだった.
酒が飲みたいやつは気の合うやつと個人的に飲めばいいのであって,居酒屋で懇親会するなんてのは,もう十年以上前から時代遅れだったのである.
この間,フジテレビ《ワイドナショー》で,МCが「コロナ禍で,よかったことはあるか」と質問したところ,若い出演者たちが「行きたくない飲み会の誘いを断りやすかったこと」と答えた.
コメンテーターの松本人志は,コロナの感染が下火になったから飲み会の予定が増えたかというと,そうでもないと答えた.
かまいたち山内も,同様なことを述べた.
そうなのだ.もう宴会の時代は終わったのである.東京商工リサーチの調査の通り,会社における忘年会という風習はもうやめたらいいのだ.
酒が好きな人は,一緒に飲みたい仲間や先輩と飲みに行けばいい.酒を飲むときに会社の上司部下の関係はないほうが楽しいのだ.
そう考えると,宮根誠司が如何に時代遅れの人間かがわかる.そういう体たらくだから《情報ライブ ミヤネ屋》はだめなのだ.
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