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2021年9月23日 (木)

反マスク反ワクチン市議を生んだ背景

 FNNプライムオンライン《「鼻マスク」市議 発言許可されず 注意無視で市議会は紛糾》[掲載日 2021年9月22日 19:16] から引用する.
 
今後もマスクを正しく着用しなければ議会で発言できないことについては、次のように反発した。
若林議員「この進め方はやはり議会としてまずいと思います。最終日の本会議において、同じ対応をして同じことになるのであれば、法的手段を検討します」
若林議員をめぐるマスクのトラブルは、これが初めてではない。
若林議員は8月、市内の中学校周辺などでマスクを着けずに新型コロナワクチンの接種停止を求めるチラシを配布。
市には、子どもからチラシを受け取った保護者などから苦情や抗議の電話が殺到した。
これを受けて市議会は、市民に不安を与える行動だとして若林議員を「厳重注意」とした。
若林議員「子どもにワクチンを打つ意味。私は子どもたちには必要ないと思っていて。理由は子どもたちはほとんど重症化もしないし亡くなってもいない」
しかし、この発言の6日前、大阪では全国で初めて未成年者の死亡が確認されていた。
不安に思う市民からの苦情をどう考えるのか。
若林議員は次のように主張した。
若林議員「私としては間違った情報を出しているつもりはありませんので、苦情を言われる方は自分の考えと違うということもあろうかと思いますけれども、私は恣意的に何かを曲げたりとかじゃなくて、今の現状をきちんとお伝えしたいということだけをやってきたつもりです」
 
 読売新聞が,新型コロナウイルス感染症のワクチンに関するいわゆる「陰謀論」について連載報道しているが,この米国発の「陰謀論」の拡散が日本でも無視できないところまで来ている.
 上の報道にある大分県臼杵市の若林純一議員の主張は「陰謀論」の一つである.
 ネット社会で伝播しているこの「陰謀論」には付和雷同する愚か者だけでなく,扇動する者がいて,それが市議会議員だという例である.
 
 そもそも反マスク主義と反ワクチン主義と「陰謀論」は共存しているらしい.
 以前に,マスク反対デモという奇矯なデモンストレーションが企画されて実行されたとき,参加者の一人がテレビ局のインタビューに答えて,「コロナはただの風邪である.それを証明するために私たちはマスクをせずに積極的に感染し,そして感染を拡大する運動を行う」と主張したのを観て驚いた.
 この若林という素っ頓狂な男が起こした「反マスク&反ワクチン」事件よりも前に,感染した教員がそれを隠して教壇に立ち,感染を拡大したことがあった.(朝日新聞デジタル《教員感染、報告せず授業→児童2人陽性 兵庫・尼崎市立小》[掲載日 2021年9月3日 21:22])
 この事件以後,感染流行第五波が自然収束をするにつれ,私の行動範囲でも,鼻マスク,あごマスク,マスク非着用の市民を見かけるようになった.
 そして遂にドイツで,反マスク主義者が殺人を犯す事件が発生して,ドイツ政府に衝撃を与えた.
 日本における反マスク主義の先駆けは神戸大学の岩田健太郎教授で「マスクはカネの無駄遣いだ」と主張した.そしてこれに評論家の木村盛世が同調した.
 タレントの堀江貴文が,広島の餃子屋が客の入店に際してマスク着用を求めたことに腹を立て,ネット上の影響力を用いて信者たちを扇動し,この店を営業できなくした事件はまだ記憶に新しい.堀江が銃を持っていなくてよかった.
 この三人は,いつの間にか反マスクの旗を降ろしたようである.まことに世渡りのお上手なことで感心するが,メディアは反マスクを扇動した連中に,臼杵市の若林議員についてコメントを求めれば面白いと思う.

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