被爆者を愚弄する菅義偉
広島市民と長崎市民は,戦後一貫して核兵器反対の立場に立つ首長を選出し,両市の市長は毎年八月に行われる被爆記念式典で核兵器廃絶を世界に訴えてきた.
しかしその被爆記念式典に遅刻してきて途中着席するという無礼を働いたのは,歴代総理大臣のうち菅義偉ただ一人ではないか.
資料を調べてみたが,他の首相にはそのような報道が見当たらない.
識者を驚かせた例の挨拶原稿読み飛ばし事件といい,今回の遅刻といい,私には,菅が敢えてそう振舞っているのではないかと思われる.
式典の前に側近が「総理,もう出発しないと遅刻してしまいます」と菅に言ったに違ないが,「遅れたら遅れたで別に構わん」と言ったのではなかろうか.
あの広島市の記念式典で原稿を読み飛ばしたときの言い訳が「原稿に糊が付いていたので蛇腹に折りたたんだ一部のページが離れなかったから」というのであるが,本当とは思えぬ.
だってあの程度の長さの原稿で,複数枚の紙を糊付けして一枚にするか?
しかも,あのような不祥事の原因の原稿を作成した者は全くお咎めがない.(官邸スタッフを叱責したなどの報道がない)
菅は「毎年毎年あいもかわらず原爆記念式典か,もうめんどくせーなー」と思っているに違いない.
そこでウケを狙った菅がやったのは,広島の記念式典「広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式」の原爆をゲンパツと誤読してみせると言うオフザケだった.「ゲンパツシボツシャ」と読んだのである.
これを聞いた式典参列者の驚きの表情が目に見えるようだ.こんな悪ふざけがウケるわけがないではないか.少しは考えろ.
しかしまあ,式典挨拶で「がーすーです」と言わなかったのはよかった.国民みんなでほめてあげよう.
[追記]
遅刻がメディアで問題視されるや,菅は側近の時間管理の不手際であると翌日になって言い訳した.
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