ワクチン供給に関する大学格差
小池都知事が「若い人たちもワクチンを接種して欲しい」と記者会見で述べた.
NHK NEWS WEB《小池都知事「若い人たちの行動がカギ握る ワクチンを」》[掲載日 2021年7月28日 12:03] から引用する.
《小池知事は28日、都庁で記者団に対し「ワクチンを受けた高齢の人たちの感染はぐっと下がっていて、逆にワクチンを受けておらず重症や中等症になる若い世代が増えている」と指摘しました。
そのうえで「不要不急の外出自粛を徹底し基本的な感染対策を守ってほしい。ワクチンを若い人にも打ってほしい。若い人たちの行動がカギを握っているので、ぜひ、ご協力いただきたい」と述べました。》
これに対して「ワクチンを打ちたくてもワクチンがない」という学生たちの声がネットに数多く投稿された.
スタンドプレイの大好きな河野太郎ワクチン担当大臣は,ワクチンの確保ができていないのに,職域や大学でのワクチン接種方針を打ち出した.
しかしそもそもワクチンの供給が,自治体での集団接種および医療機関での個別接種向けでも確保できていないのだから,職域接種はすぐに躓いて,申請受付を延期する破目になった.
大学での集団接種でいえば,全国で三百九十二校が申請したが,実際に接種を開始できたのは八月二十一日現在で,半分以下の百八十五大学しかない.
しかも,ここから先が問題なのだが,申請が裁可されたかどうかに,大学間格差があるというのだ.
明治大学では六月二十三日に申請したが,これまでワクチンが供給されないために実行できず,ようやく九月から集団接種開始となった.
これに対して早稲田大学は約半数の学生が接種済で,慶應大学にいたっては既に76%が接種済である.
学生の命と健康という点で,全大学全学生は平等のはずである.しかるにどうしてこんなに大学間格差があるのか.
その理由として,大学の集団接種を所管する文科省は「申し込み順に加え,地域への貢献など総合的に判断している」とテレビの取材に回答した.(日テレNEWS24《若者に呼びかけも…接種に"大学格差"》)
ワクチン接種という保健行政を,この種のことに無関係な文科省に所管させるからら,こんな恣意的で不審なことをやらかすのだ.
唐突に「地域への貢献」がでてくるところなど,怪しさ満載だが,実は各私学の文科省に対する貢献度などを「総合的に判断」したのではないのか.
前政権のときに国民が目の当たりにした胡散臭い利権のにおいもする.ここに 安倍 政治家の姿は見えないだろうか.こういうことをメディアは追及して欲しいものである.
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