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2021年7月26日 (月)

ワクチンを無駄にしても大丈夫な自治体って

 私は横浜市民だが,掛かり付けのクリニックが藤沢市なので,その医院でワクチンを接種してもらった.
 しかしそのクリニックは,政府から神奈川県へのワクチン供給が途絶えたため,現在は接種の予約受付を停止している.
 
 横浜市には知人がいるので,横浜市の状況を見てみた.
 すると,現在の接種進捗は,六十五歳以上の高齢者数約992千人のうち628千人が二回接種を完了したとのことである.
 進捗率は63%であるから,七月中に高齢者への接種を完了するという菅首相の大風呂敷は既に破綻している.
 横浜市民の一部に過ぎない高齢者層でこの状況だから,ワクチン接種を必要とする横浜市民の大部分は,ワクチン接種の目途すら立っていない勘定だ.
 現在,六十四歳以下の市民には,基礎疾患を有する市民を対象にした予約を受け付けているが,実際の接種が始まる時期は不明である.
 また基礎疾患のない人には,八月に接種券を送付するという.
 ただし接種券が市から届いても,接種の予約ができるかどうかは現在不明だ.
 
 ところで,ワクチン関係の報道で一つ不思議に私が思っていることがある.
 全国各地でワクチンの取り扱いの事故 (ディープ・フリーザーの電源プラグがコンセントから抜けていた等の理由で,品質劣化のために廃棄処分が行われた) が起きているわけだが,これらの事故を起こした自治体は,すべて「ストックから補填するので,接種計画に変更はない」とメディアに発表したことである.それらは比較的小さな地方都市なので,例えば市民千人分ものワクチンを廃棄したなんてのは,言語道断のことであるが,在庫があるから大丈夫だというのである.
 しかしその一方で,ワクチンが足りなくなって接種を中止した自治体が首都圏各地に発生している.
 おかしいじゃないか.
 ワクチン廃棄事故が発生しているのは,なぜか余剰在庫を持っている自治体だけなのである.
 こういう疑問を,テレビや新聞は持たないのだろうか.
  
 さて朝日新聞DIGITAL《コロナ禍の五輪「判断、自信あった」 首相、月刊誌に》[掲載日 2021年7月26日 22:37] は次のように報じた.
 
首相は、五輪大会で新型コロナウイルスが感染拡大するのではないかという懸念があることに対し、「ワクチン接種者数が極めて順調に増えていっているから、その懸念はあたらない」と強調。自治体などへのワクチン供給の遅れが指摘されていることには、「全ての方々に行き渡るようにきちんと確保しているので、心配には及ばない」と訴えた。
 
 現状,日本はワクチン確保に失敗し,各地で接種が停止に追い込まれていると各メディアが伝えているのだが,首相一人が「接種は順調」「全ての方々に行き渡るよう確保している」と能天気なことを語っている.
 この首相は,ニュースを見ないのだろう.それをいいことに,事実と異なることを首相の耳に入れているのは誰だ.


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