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2021年7月 8日 (木)

幼児の給食に細心の注意を (7/9更新)

 私はパンが大好きで,二日に一度はなんらかのパンを食べている.
 クラッカーとかクッキーとかのベーカリー製品を含めると毎日口にしている.
 ところが寄る年波のせいで,パン類をパクパク食べるのはよくないという状態になりつつある.
 まず,年寄りは唾液が少ない.これが嚥下を妨げている.
 ほんの少しのパンでも,噛んでいると口の中が乾いた感じになる.
 だからパンを食べる際は飲み物が必須である.それも,咀嚼したパンを嚥下するときに,例えば牛乳で喉に流し込むといった方法をとらないと,誤嚥の可能性があるので安心できない.
 
 読売新聞《保育士が目を離したスキに…1歳児、給食コッペパンをのどに詰まらせ集中治療室へ》[掲載日 2021年7月7日 9:25] の報道から引用する.
 
北海道芽室町の認可保育所「めむろかしわ保育園」で6月、1歳9か月の男児が給食のパンをのどに詰まらせ、救急搬送されていたことが分かった。園児は、搬送時には心肺停止状態で、園によると、その後も集中治療室で治療を受けている。
 
 パンを食べている時に気を付けねばいけないことがある.
 食べ物を咀嚼している時でも,私たちは呼吸をするから,その時に小さなパンの破片が気道に吸い込まれる可能性があるのだ.
 私の実体験でいうと,米のご飯や,おかゆなどの粒食~流動食ではまずその心配はない.
 大規模な学校給食では米飯給食という方法がとれるが,そもそも小学生くらいになると誤嚥がまれになる.
 保育園等の小規模施設で幼児に給食を提供するのであれば,粒食が望ましいのは当然だが,そうもいかないだろう.
 そこで,パンの提供は致し方ないとしても,小さくしたパンを牛乳に浸すことによって,乾いたパンの破片が気道に吸い込まれる誤嚥を回避することがぜひとも望まれる.
 
 咀嚼中に会話をしない躾も必要だ.咀嚼時に口を開けていることも誤嚥の可能性を高める.
 こういう「食事エチケット」を教育するのは,早ければ早いほどよい.いわゆる食育の一つだ.
 クチャクチャ咀嚼は,おとなになってからでは矯正困難である.
 
[追記, 7/8 18:30]
 上の記事をアップしたあと,北海道に続いて新潟県佐渡市でも,給食のパンを誤嚥する事故があった.
 BSN新潟放送《給食の米粉パン喉に詰まらせ小学生が重体》[掲載日 2021年7月8日 17:30] から引用する.
 
佐渡市教育委員会によりますと7日正午すぎ、佐渡市内の小学校で5年生の男子児童が給食のパンを喉に詰まらせました。異変に気付いた担任が応急処置をして佐渡市内の病院に救急搬送。その後、ヘリコプターで新潟市内の病院に運ばれましたが、意識不明の重体だということです。
 児童が食べていたのは、ドライフルーツが入った丸い形の米粉パンだったということです。佐渡市教育委員会は再発防止に向けて給食の食べ方について改めて各学校で指導を行い、安全な給食に努めていきたいとしています。
 
 もしかすると,子供の給食誤嚥事故は頻繁に発生しているのかも知れない.メディアは,事故が一つ発生すると,類似のニュースを続けて取り上げる傾向があるからだ.
 オブラートに包んだ書き方をしているが,教育委員会が《佐渡市教育委員会は再発防止に向けて給食の食べ方について改めて各学校で指導を行い》としているところをみると,誤嚥を誘発するような「食べ方」を,当該児童が敢えてしていた可能性がある.
 
[追記,7/9 5:50]
 続報 (新潟総合テレビ《一口で食べようと… 給食の“米粉パン”で窒息 小5男児が意識不明の重体【新潟・佐渡市】》[掲載日 2021年7月8日 19:33]) によれば,佐渡市の当該小学生は,コッペパン(*報道機関によってパンの形状の説明が食い違っている.新潟総合テレビはコッペパンの写真を掲載しているが,朝日新聞は写真なしで円形のパンだと主張している.どっちか嘘を言っているわけで,困ったことである)を一つ丸ごと飲み込んで窒息した.
 このような「悪ふざけ」には理由 (例えばパンの丸のみ競争とか) があったはずだが,こういう事故を防ぐには「給食の正しい食べ方」を指導してもだめである.生活全般を指導しなければ「悪ふざけ」する性格は治らない.
 
[追記,7/12 6:20]
 朝日新聞は昨日,記事を更新して「小学生が実際に食べたパンと同じパン」を掲載した.そのパンは円形である.
 これで新潟総合テレビの記事が誤りであることが確定した.

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