ハムカツ
昨日,かかりつけのクリニックでワクチンを接種したあと,藤沢駅北口のデパート「さいか屋」に立ち寄った.
地下一階で昼飯のおかずを買おうと思ったのである.
この地下には入口にスーパーの成城石井やパンのポンパドウル,ローストビーフの鎌倉山があり,他には天ぷらの「はげ天」や惣菜の人気店「茅ヶ崎えぼし」があり,客はかなり多い.
また,地下フロアの真ん中あたりに「鎌倉ハム石井商会」という店が入っている.
「鎌倉ハム」というのは特定の業者のブランドではなく,複数の製造者が共通の冠にしている地域ブランドのようなものだ.
湘南の人々に一番親しまれているのは,創業明治三十三年の「鎌倉ハム富岡商会」だろう.
他には創業大正十年の「鎌倉ハム石井商会」,昭和四年創業の新参「鎌倉ハム村井商会」などがある.
で,「さいか屋」地下の石井商会の店は,幅一間のガラスショーケースに揚げ物が陳列されている.
私は石井商会の揚げ物惣菜を食べたことがなかったので,ふらと立ち寄ってショーケースの中を見て,店員の年配女性に「メンチカツを一つと,ハムカツを一枚ください」と注文した.
値段はよく覚えていないのだが,メンチが三百五十円くらい.ハムカツは二百二十円くらいだったと思う.(以下は大体の価格で話を進める)
いずれも,スーパーで買うより百円くらい高い.昼飯のおかずにプチ贅沢をしてみようと思ったのである.
透明食品容器に店員はメンチとハムカツを入れて輪ゴムでフタを留め,「八百八十円になりまーす」と言った.
小銭入れから金を出して支払う用意をしていた私は驚いた.そして店員に訊ねた.
「三百五十円と二百二十円で,どうして八百八十円になるの?」
すると店員は,商品が載ったトレーをどこからか出してきて,「ハムカツは四百五十円ですから,合計で八百八十円です!」と言った.
そのトレーには「厚切りハムカツ」と書かれた小さいカードが載っていた.
私は,ケースの中の二百二十円の「ハムカツ」が載ったトレーを指さして「これはハムカツじゃないのかね」と言った.
すると件の女は「あー安いほうのですか,うちのハムカツはこっちなんですよ」と「厚切りハムカツ」を指示して言った.
私はムカッとしたので,その女に「もういらない,買うのはやめた」と言って石井商会を後にした.
この石井商会は,客が何か買っているのを見かけたことがない.店員のバカ女に原因があるのだろう.
デパートは,売り上げが少ない店は契約解除される.石井商会も早くなくなればいいと思った.
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