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2021年5月 2日 (日)

上級国民むけのワクチンという疑心暗鬼

 野口悠紀雄先生が東洋経済オンラインに《「ワクチン敗戦国」日本が絶望的に後れる惨状 接種で先行した国は著しく感染数が減っている》[掲載日 2021年5月2日 10:00] を載せている.
 ネットメディアの情報に丹念に接している人には,野口先生の記事の内容は既報のことではあるが,しかしワクチンを巡る現状が簡潔にまとめられているのは評価できる.
 日本のワクチン接種が絶望的に遅れており,そのため先進国の中で日本経済の回復が置いていかれる危機が生じているということは,野口先生の他にも数人の批評家が述べているところであるが,絶望的である理由はもう一つある.
 それは「誰がこの状況を生んだ戦犯か」ということをテレビが全く伝えないことである.もちろん新聞がその種の報道をするわけがなくて,一般国民は情報をテレビに頼っているから,これは非常に重大だ.
 要は,テレビと新聞は政府批判を回避しているということだ.
 
 河野ワクチン担当大臣や下村政調会長などの与党関係者は,自治体の接種計画できていないせいだとか,医療従事者の非協力が原因でワクチン接種にあたる医師や看護師が不足しているが原因だなどと主張している.
 しかしテレビの報道を観ていると,自治体が接種会場を準備し,医師および看護師を会場に待機させていたのに,輸送のトラブルでワクチンが届かなかった,などというニュースが流れている.
 こんな惨状を知ると,自治体にやる気がないとか医療従事者が非協力だなどいう政府の言い分が事実だとはとても思えない.
 
 さて一つ問題がある.EUが先日,日本に対して輸出を承認したワクチンの数量を公表したが,河野大臣はただちにこれを否定し,EU発表の数字が間違っていると主張した.
 だが,河野大臣の防衛相時代からの二枚舌を快く思っていない私のような国民は,EUの方を信用したいのだ.
 本当はワクチンはあるのだが,オリンピック関係者とアスリート向けに備蓄しているんじゃなかろうな,との疑心暗鬼にかられても仕方ないのではないか.

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