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2021年4月24日 (土)

高齢者はワクチンがなくてもウロたえるな

 朝日新聞デジタル《東京都内のワクチン、配分量に地域差「説明不十分で」》[掲載日 2021年4月22 11:10] から下に一部引用する.
 
都の担当部署は「説明が不十分でばらつきが出てしまった」とし、今後の申請に向けて、各自治体の高齢者の4割に行き届くワクチン数を「参考値」として示した。
 
 ワクチン接種の担当である河野担当大臣は,現在の日本が輸入可能なワクチンの数量を極秘にしている.
 接種会場の準備を整えて待機していた都の各自治体に,実際に届いたのはたった一箱だったという都下自治体がある一方で,かなりの数量を確保した区もあり,その不公平が問題となっている.
 複数のメディアが報じているが,東京都は二十三区および各市に予め「二週間以内に接種できる数量を申請すること」との指示を出していた.
 ところが,この指示に従った自治体があるものの,指示を無視してたくさんのワクチンを請求した自治体があり,都はその調整を放棄したため,不公平が生じたという.
 実際にどの区がやりたい放題をしたかをNHKが伝えている.
 (NHK首都圏ナビ《コロナのワクチン 自治体ごとで配布数に差 東京》[掲載日 2021年4月16日])
 詳細はNHKの記事をみて頂くとして,「自分さえよければいい」と考えた強欲区は以下の通り.
葛飾区,江戸川区,北区,足立区,墨田区,新宿区
 都はこの状態に手をこまねいていたわけではなく,政府 (河野大臣) に,自治体ごとの配布するワクチン数の目安を作成して欲しいと要請したが,ただちに河野大臣は,その気はないと拒絶した.(複数のテレビニュースによる)
 目安を作成すると,日本が入手可能 (購入契約が済んでいる) なワクチン数量が推定されてしまうからである.
 
 というのが,感染爆発前夜にある東京都のワクチン事情であるが,都内の高齢者 (六十五歳以上) 三百十一万人に対して,今後入荷するワクチンは一週間に四百~五百箱といったレベルである.
 では実際に東京都に政府から配布されるワクチンはどのくらいあるのか.
 それを示唆したのが冒頭の朝日の記事である.
 都が「参考値」として示した《各自治体の高齢者の4割に行き届くワクチン数》の「四割」という数字の根拠は不明であるが,必要数以下であることを示唆している.
 日本政府はファイザーとの間で2021年内に一億四千四百万回分(七千二百万人分)の供給を受けることで合意していると一部メディア (日経) が伝えているが,年末まで待ってようやく七千二百万人分しか輸入できないのでは,とても今夏の感染爆発を抑制できないだろう.
 一説には,政府はアストラゼネカ (イギリス) と米モデルナ (アメリカ) からも供給を受ける交渉中だとしているが,これはいつのことになるか不明である.
 このように,菅首相と河野大臣が「六月までに高齢者への接種を済ませる」と述べた約束は既に破綻している.
 そこで菅首相はバイデン大統領との会談の際に,ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者 (CEO) を呼びつけて,年内供給の既存契約に追加して,九月までに追加供給を要請することにした.
 普通,物事を頼む方が出向くのが礼儀というものだ.しかし菅首相は失礼にもブーラCEOを呼びつけたのである.
 当然だが,ブーラCEOは拒絶した.
 慌てた菅首相はブーラCEOに電話してワクチン供給を要請した.しかしブーラCEOは,社交辞令は述べたが,ワクチンの数量と供給時期について具体的なことは回答しなかった.
 だが政府としてはこの失策を嘘で塗り固めて乗り切ることにして,首相の帰国後に日本のメディアには《16歳以上の国民全員分が「9月までに供給されるめどが立った》と発表した.(4/20東京新聞から引用)
 ところがこれが嘘であることは,すぐに露見した.ファイザー社は菅首相の嘘に付き合う義理はないので,菅首相の発表を無視したからである.
 この顛末を複数のメディアが伝えている.(東京新聞《日本へのワクチン供給「協議中」のまま…ファイザーCEOのツイッター 菅首相「めど」と説明》[掲載日 2021年4月20日 22:48] 他)
 菅首相は日米首脳会談をすると称して渡米し,バイデン大統領と食事会をするつもりであったが,バイデン大統領はこれを断り,ハンバーガーを御馳走してくれただけであった.今の米国にとって日本は,台湾以下の戦略的価値しかないのだと露骨に示したのである.(ちなみにハンバーガーを御馳走するのはトランプ前大統領流の接待だよという皮肉である)
 ファイザーのCEOには,相手にしてもらえなかった.菅という人物は,官僚の人事を牛耳ることでのしあがった.だが世界には「人事の菅」は通用しなかったのである.
 
 菅,河野の二枚舌コンビのやり方に対して,与党首脳から本音の観測気球が上がってきている.
 まず二階幹事長が,東京五輪大会の開催を断念する可能性にふれた.
 続いて下村博文政調会長が,党新型コロナウイルス感染症対策本部の役員会において,高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種が来年までかかるのではないかとの見通しを述べた.(日本経済新聞《高齢者ワクチン接種、越年の可能性 自民・下村氏言及》[掲載日 2021年4月19日 14:00])
 この下村発言を菅首相はただちに否定して次の通りに述べた.(FNNプライムオンライン《菅首相「現時点で聞いていない」 高齢者ワクチン接種 長引く見方に...》)
 
菅首相「高齢者への接種について、自治体とのやりとりにおいては、年内いっぱいまでかかるといった情報は、現時点では聞いておりません」
 
 もちろんこの首相発言は,与党内で見解の不一致があることを意味していない.あくまで「現時点では」だからである.
 この首相発言の時点では「高齢者への接種は六月一杯かかる」見通しであったが,予想通り四日後 (4/24) には「高齢者への接種は七月一杯かかる」に変わってしまった.変更理由についての説明はなかった.
 現在,政府からはしきりに「ワクチン接種が遅れているのは,自治体側の準備ができていないためである」という「リーク」がなされている.(自民党の会合での委員の発言であり,公式見解ではない)
 しかし現時点で w 国民に知らされているのは,日本が確保しているワクチンは,ファイザー社との「年内にワクチンを供給する」とする契約のみである.
 現在,政府はファイザーとはスポット契約を行って微々たる数量のワクチンを輸入していると思われる.嘘がバレぬように綱渡りである.
 ファイザー社に九月までのワクチン供給を要請したが,これを無視された日本政府は,ファイザー社製ワクチンの「年内供給」契約が頼りであるが,このワクチンの数量が明らかでない.一部の新聞 (日経) は,政府は七千二百万人分のワクチンを確保したとしているが,根拠は不明だ.
 NHKの特設サイトでは,これまで (4/25) の接種実績は日本国内の接種回数は2,718,090 回 (一回接種と二回接種の合計) である.
 ところが,菅首相が「高齢者のワクチン接種は七月一杯かかる」と訂正したのにもかかわらず,いまも首相官邸サイトでは「六月中に接種完了」との嘘が記載されている
(首相官邸《高齢者の優先接種のためのワクチンの配送は、欧州の透明化メカニズムの承認が想定通り進んだ場合、6月末までに65歳以上の高齢者全員に2回接種する分のワクチンの配送が完了する見込み。》)
 これを読むと国民は誤解してしまうが,仮定《欧州の透明化メカニズムの承認が想定通り進んだ場合》と《見込み》という予防線が張られているのである.
 
 もうこうなると何が本当かわからぬのだが,東京都が参考値として示した「高齢者の四割」には何らかの根拠 (政府からの内示など) があるのだろう.
 つまり過半数の高齢者は,ワクチン接種を受けられない可能性がある.
 だとすれば,この現実を受け入れて,ウロたえずに自己防衛策を講じる他はない.
 防衛といっても特に目新しいものがあるわけではない.
 要は,人混みに出て行かないこと.これに尽きる.
 生鮮食料品は,都市部なら大手のスーパーと生協が宅配してくれる.生鮮以外の食料品はAmazon等の通販で間に合う.その他の生活必需品も,生協と通販が有効だ.
 そして,買い物以外にも,限られた人としか接触しないことが重要である.これで感染リスクが低減されるわけではないが,もし感染した時に,保健所が感染ルートを把握していわゆる「クラスター潰し」を行うことが可能となるのだ.
 まだ現役勤労者の老人もいるが,一般の高齢者は勤労世代の「お荷物」である.このことを自覚して,感染ルートが不明となるような行動をして行政に迷惑をかけぬように行動しなければならないのである.
 
 神戸市では,ワクチンの予約にあぶれたジジイババアが市役所に詰めかけて抗議した.窓口に密集したジジイの一人がメディアの取材に「もうめちゃくちゃや.逆にコロナにかかってまう」と怒った.
 お前はコロナにかかりたくて出てきたんじゃろうが,この馬鹿者めが.
 緊急事態宣言の初日,浅草に遊びに出てきたババアが,「こんなに人が出て,なんということでしょ.私は自粛しますよ,あしたから」と言った.
 お前みたいなのが人出を多くしているのだ.この愚か者が.
 
 緊急事態宣言を発したにもかかわらず,東京都内の繁華街,渋谷や新宿は人々であふれた.
 ぶら下がりのメディア取材に答える小池知事は声に力がなかった.
 同日,吉村知事は府民の「吉村たたき」のせいか,これまた顔色に精彩を欠いた.
 彼らが消耗して倒れぬよう,高齢者は我が身を律することが必要である.

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