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2021年4月26日 (月)

終わってからの人生

 日本人の場合は男と女の余命に大きい差があって,七十をようやく過ぎたあたりの歳では,女性は張り倒しても死なぬ程度に元気であるが,男の私は,そろそろお迎えがくるかも,なんてことを時々考える.子に迷惑をかけぬよう,予め散骨の手配をしておかねばなあ.
 
 今月に入った頃から,テレビにかなりの頻度で目にするCМがある.南麻布にある三縁山瑞華院という浄土宗の寺院が運営する納骨堂「了聞」のCМだ.
 このVTRは,三十秒篇六十秒篇の二本がある.三十秒篇は六十秒篇のダイジェストではないのがよい.
 いずれも,納骨堂の内覧を済ませたあとの帰り道で,たわいない会話をしながら夫が妻をデートに誘うというストーリーである.
 そのたわいない会話が,法話のようだ.
「人生は終わってからのほうが長いものね」
「終わってからは人生って言わないんじゃないの」
「そっか」
 
 出演は,夫役が草刈正雄さんで,なんだかしみじみとしていいなあ.
 妻役の女優さんの名はわからない.
 BGM「黄昏のビギン」を歌っているのは畠山美由紀さん.
 オリジナルは,雨降る都会の黄昏時,恋人たちの逢瀬を歌ったものだが,畠山さんの歌唱は「人生の黄昏」を思わせて明るい.
 これが,たぶん他の誰のカバーよりもいいと私は思う.



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