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2021年4月 7日 (水)

かた焼きそば

 東洋水産「パリパリ無限シリーズ」という商品群がある.現在は四アイテム.(商品サイトはここ)
 食品に限らぬが,消費者に新規な提案をした企業が追随者よりも大きい利益を手にするのは当然のことだ.
 最近の食品である「パリパリ無限シリーズ」は,かた焼きそば (油揚げ麺,油調麺の1ジャンル) の食べ方に新しいスタイルを提案したものだ.
 これがよく売れているらしい.
 最初に発売されたのは「パリパリ無限キャベツ」で,2018年.その後に「もやし」「レタス」「豆苗」と展開された.
 昨年末には,メジャーな業界紙である食品産業新聞社が選定する「食品産業技術功労賞」を受賞している.
 そういう経過をたどった現在,私がよく行く食品スーパーでは,棚は確保されているが商品はない,という状態になっている.
 
 従来のかた焼きそばは,八宝菜に類した野菜の餡をかけて食べるのが鉄板だった.
 かた焼きそばの麺の太さは色々だが,極細の麺にチャンポン風の餡をかけたローカル料理が「長崎皿うどん」として有名だ.
 安直な街中華のメニューとしてはマイナーだが,ほんのちょっと客単価の高い「中華料理店」的な店なら献立に載っているだろう.
 私もかた焼きそばは好物だが,いざ自分で作るとなると,めんどくさいのがかた焼きそばだ.
 キャベツかもやしがあれば国民食「マルちゃん焼きそば3人前」を小学生でも作れるが,かた焼きそばはそうはいかない.
 どうも先入観というかなんというか,私たちはかた焼きそばにはトロミをつけた餡をかけるものと思い込んでいて,そうなると鍋なりフライパンでの加熱調理が必須だ.これがかた焼きそばのハードルを高くしている.
 もう一つの思い込みは「かた焼きそばの麺は,餡でしっとりシンナリしたところを食べる」ということ.
 これらの思い込みを東洋水産は打破した.
 スーパーとかコンビニで売られているカット野菜 (キャベツ千切り,もやし,カットレタス) に,添付の調味料と麺を和えるだけでいいというのだ.
 普通の炒め野菜の餡のようにいろんな具材を彩りよく,なんて発想は捨てている.「パリパリ無限シリーズ」は単味の野菜でいいのだ.
 油揚げした麺は極細のためパリパリと軽い咀嚼感で,硬いとは感じない.また調味料はそれぞれの野菜に最適化してあるようだ.
 価格は一袋が一人前で百四十円くらい.これに,カット野菜の三十五~五十円がオンされて,一人前が二百円弱だ.
 これは,カップ麺よりもずっと高いから割高かと思うと,出来上がりの量が大きめの皿に汁なし山盛なので,カップ麺を食うよりもこっちがずっと安いと思えてしまうのがミソだ.
 ただ,この商品には問題がある.
 パッケージが大きいが,その中身は空気なのである.
 言うまでもなく,麺が砕けないように配慮した包装をしているので,中身はほんの少しなのに,包装の体積がやたらに大きいのである.
 これでは物流費がかなり割高になるだろう.
 
 さて本題.
 マルちゃんのパリパリ無限シリーズ商品は現在は入手困難だが,実は,かた焼きそば用の麺のうち,極細タイプは従来品が特に入手困難ではなく売られているのだ.
 その一つ,「熊五郎本舗かた焼きそば 極細麺」が藤沢駅ビル内のクイーンズ伊勢丹にあるのを見つけた.
 ノー・ブランド品かと思いきや,ネットで調べてみるとファンがいて,しかも成城石井で買っていたりする.私は知らなかったが人気商品なのかも知れない.
「パリパリ無限」は一袋一人前の麺が四十グラムだが「熊五郎本舗」は一袋に二人前が入っていて,しかも一人前の麺が九十グラムで同価格帯である.圧倒的なコスパだ. (訂正;レシートを確認したら間違いだった.グラム単価を計算すると,「熊五郎」は四十グラムで九十五円となり,「パリパリ無限」の価格の2/3である)
 ただ残念なのは,「熊五郎本舗」には,従来型の餡掛けかた焼きそばの調味料が同梱されている.
 つまり食べるのに手間がかかる.
 そこで思いついたのは,キャベツとかもやしにドレッシングをかけて,それに熊五郎のかた焼きそばを混ぜればいいかも,ということだ.
 これがやってみたら正解.
 ドレッシングはお好みのものでいいが,ごま風味の和風あるいはキューピー「ごま油&ガーリック」が旨い.
 安くて手間のかからないかた焼きそば麺の食べ方を,マルちゃんに教えてもらった.よかったよかった.

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