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2021年4月10日 (土)

ロングパスタはイタリアのものがいいとは限らぬ

 先月 (3/11) のことだが,テレビ東京で《池上彰の災害サバイバル~地震・台風・水害に役立つ10ヵ条~》が放送された.
 特に目新しい情報はなかったのだが,その中で「防災の専門家」と称する女性が登場して,ホームセンターや百均ショップにあって,災害時に役立つアイテムを紹介した.
 その中に「手回しラジオ」があった.
 だがしかし,このアイテムは本当に役に立つのだろうかと私は思う.
 奇しくも前記の番組が放送された翌日,NEWSポストセブンが《東日本大震災被災者が明かす「いらなかった物資」は手回しラジオ》を掲載した.そこにこう書かれている.
 
いつ大きな地震が発生するかわからない日本列島。東日本大震災の経験で得た教訓を今後に活かしていかなくてはならない。
 被災して避難生活に入ると、いろいろと足りないものも出てくるだろう。しかし、実際に避難生活を経験しないと、何が必要で、何が必要でないかはわからないものだ。
 避難所生活中、全国からさまざまな物資が届く。しかし、なかには送られてきて困ったものもあったという。避難所生活で本当に役立ったものを、陸前高田市で被災した防災士の佐藤一男さんに聞いた。
 
「いらなかった」もの
 ●手回しラジオ
  ハンドルを回すことで電気を発生させ、ラジオが聞ける手回しラジオ。
 「電池がなくても使えるので、防災グッズの定番ですが、ハンドルを回し続けないといけないので疲れるし、回す音がうるさくてラジオが聞こえないなどの理由で不評でした」
 
 災害対策用品を買ったまましまい込んで,実際に使ってはみない人が割といるのではないか.
 私も上の記事の佐藤さんと同じ意見だ.
「手回しラジオ」くらいアイデア倒れの製品はないと思う.私はこれを捨てて,大容量のバッテリーとソーラーパネルを購入した.
 いずれもアウトドア用品として実績があり,信頼性の高い製品である.
 深夜の通販番組あたりで「防災リュック」なんてのを売っていて,その中に「手回しラジオ」が入っているんだと思う.
 これをお持ちの向きは実際に使ってみて,実用的かどうかよーく考えてほしいものである.
 あの池上彰が勧めるんだから私も買っておこうとは思わぬことをお勧めする.
 
 ただし,池上彰の上記番組で紹介されたもののうちで,一つ「これはいい!」と思ったのがある.それは「早茹でパスタ」である.
 これは日清フーズ (マ・マー) から販売されているスパゲッティだが,太さが異なる三種類 (1.4mm, 1.6mm, 1.8mm) があり,それぞれ必要な茹で時間が二分,三分,四分と異なっている.
 災害時の食料として優秀なのは,保温袋に熱湯と一緒に入れればすぐ食べられる 1.4mm 径のものであるが,1.8mm 径は普段使いとして便利だ.
 茹で時間が短いからアルデンテにならないとか,そういう欠点はない.ロングパスタは本来というか歴史的に「圧力をかけて,穴の開いた金属板から押し出す製法」で作るもの (生スパゲッティは材料も製法も要するに日本式「うどん」である) が正統だが,その「押出製麺」法を用いて早茹でスパゲッティの開発に成功したアイデアには脱帽する.私は今後,このスパゲッティを常備することにした.
(同社製「早茹でスパゲッティ」の製品開発・改良の歴史については特設サイト《早ゆでスパゲティ 時代に求められる価値を創り続ける》がある)

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