二階幹事長を「説明下手」と見下す橋下徹
スポーツ報知《橋下徹氏、二階幹事長のGoTo必要性強調に「説明が下手」「感染拡大がしていない地域での支援策は当たり前」》[掲載日 2021年4月5日 8:22] が,橋下徹というタレントwの発言を伝えている.
自民党の二階俊博幹事長がテレビで「Go To トラベル」について「恐れとったら何もできない」などと発言したことが物議をかもしているが,上記の記事によれば,これについて橋下徹は,
《これに橋下氏はまず「説明がちょっと下手ですね」と指摘。「そもそもなんですけど、GoToというネーミングが悪い。GoToじゃなくて困っている飲食店、観光業の支援策ということを正面からうたうようなネーミングにして」と名称の変更があってもいいのではないかと提案。
そして「二階さんの説明で足りないのは、感染拡大がしていない地域もある。その感染拡大のリスクのない所では、狭い範囲で飲食店や観光業を助けていくという政策はやらないといけないと思う」と地域を限定しての再開には賛成し、「この番組も東京で放送しているから、東京の状況で日本全国が危ないように感じていますけど、大丈夫な地域はあるんです。都道府県の中でも細かく市町村単位で見ていけば、感染者が0の地域もあるわけですから。そういう所は経済的な支援策をやるのは、僕は当たり前だと思いますよ」と述べた。》
コロナ禍の始まった最初から人命よりも経済だと主張してきた橋本は,頼まれてもいないのに,二階幹事長の暴論を弁護,擁護を試みた.
二階幹事長は,感染拡大していない狭い地域において飲食業や観光業を支援したいと言っているのではない.そんな経済効果の小さいことではなく,コロナ禍以前に日本に押し寄せていた中国人観光客がもたらした経済効果を国内観光需要で埋め合わせるために,もっと大々的に全国的に Go To トラベルをしたいのである.
スポ日以外のメディアはこぞって二階幹事長の発言をもう少し詳しく伝えている.(朝日新聞デジタル《二階氏、GoTo必要強調「恐れとったら何もできない」》[掲載日 2021年4月4日 15:28]など)
それについて朝日新聞から下に引用する.
《「それぞれの地域、市町村、過疎、過密(の状態にかかわらず)あらゆる都市にくまなく、努力しただけの経済効果がある」と指摘した。
再開した場合に生じる感染拡大の危険性を「多少そういうことはありますけどね」と認めつつ、「それを恐れとったら何もできない。全員、家に引きこもって、表(玄関)閉めときなさいって。これじゃあ、日本経済が止まってしまう」と語った。》
二階幹事長は,Go To トラベルは《それぞれの地域、市町村、過疎、過密(の状態にかかわらず)あらゆる都市にくまなく、努力しただけの経済効果がある》
と述べた.これは,全国の各地域すなわち過疎,過密を問わずあらゆる都市を対象にして Go To トラベルを適用するべきであるとの考えを述べたものである.
橋下徹はこれを捻じ曲げて「二階幹事長の説明で足りないのは,感染拡大していない市町村を対象に Go To トラベルを行うのは当然だということだ」と歪曲した.現代日本最強のデマゴーグたる橋下徹の面目躍如である.
そもそも橋下徹は,二階幹事長の「説明が下手」とは,どういう上から目線なのであるか.エラソーに.
二階幹事長は,思うところを端的に正確に述べているのである.感染拡大を恐れるな,全国に Go To トラベルを再開すると.
あからさまに言えば,感染爆発を恐れるな,医療体制の崩壊がなんぼのもんじゃ,人命なんぞより観光業を救えっ,ということである.
二階幹事長にしてみれば,自分の発言を矮小化する橋下徹に「勝手に捻じ曲げるな,大きなお世話だ」と言いたいに違いない.
「人命よりも経済」論の総本山たる二階幹事長に対して,橋下は失礼にも程がある.
大体において,《都道府県の中でも細かく市町村単位で見ていけば、感染者が0の地域もあるわけ》なのは当然だが,それが Go To トラベルで国民が旅行に行きたいと思うような観光地かどうか,その例をまず示してから橋下は発言すべきである.
| 固定リンク
« ファブリーズ飛沫 | トップページ | かた焼きそば »
「新・雑事雑感」カテゴリの記事
- やっぱり割り箸がいいなあ /工事中(2023.02.06)
- 逆マスク警察の逆襲 /工事中(2023.02.06)
- うろ覚えの知識を披露して間違ってしまった栄養士(2023.02.04)
- 私の誤字センサー (9)(2023.02.02)
- 含み損は損害賠償請求の対象にならない(2023.02.02)
最近のコメント